2012年の英語教材を振り返る

このページでは、2012年の年末特集として、今年の英語教材のトレンドを振り返ります。

英語学習のネット利用が急速に進む

ネットで英語を学ぶ環境が急速に整ってきた。以前から「ネットは英語素材の宝庫」だったわけだが、単に英語圏の情報が手に入るというレベルではなく、英語の学習素材が豊富になってきている。初中級レベルの人でもネットで英語を学びはじめている。

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ビジネス英語のニーズが深刻化

2012年は「楽天の英語公用語化」が話題になった。ここまで徹底する企業は少ないが、これからビジネスシーンで英語が重要になるだろうと予感させるニュースだった。

高齢化と人口減少によって国内市場の縮小は避けられず、企業は海外市場に目を向けるようになり、そうなるとまず課題になるのは英語力になる。出て行く先がアジアだろうと中東だろうと、ビジネスでは英語が使われているからだ。

ビジネス英語とTOEICの学習熱はしばらく続きそうだが、今までのように「使う機会がないけど資格として英語を学ぶ」といった風潮は消し飛ぶはず。ビジネスを遂行するための現実的な英語力が求められている。

結果として、「ぺらぺらになる」といった完璧主義とか、「TOEICのスコアで箔をつける」といった低次元の学習姿勢は、無意味なものとして消えていくだろう。これからは、「必要を満たす最小限の英語力」を「より多くのビジネスパーソン」に要求される時代になる。

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当サイト経由で買われている英語教材

2012年に当サイトのユーザーが Amazon.co.jp で購入した英語教材の中で、売れ筋は以下の4つ。従来からの定番教材が強い。

上記のほかに、そこそこ売れている教材の中で、注目しているのは以下の3点。

任天堂DSの英語関連ソフト
ソフトを使った学習は徐々にスマホアプリに変わっていく流れだが、現時点では任天堂DSが有力な英語学習タイトルで圧倒。
多読洋書が意外にも根強い人気
ネットは無料の英語テキストで溢れているわけだが、だからといって本の魅力は失われない。良質で簡単な洋書を使った多読は英語上達に有効。
ライティング教材が底堅い
古典的なelements of styleから、当サイトが強く勧めている「英語なるほどライティング」も。 ライティングは、本物の英語力をつけるうえで欠かせないトレーニング。

2012年に当サイトが強くプッシュした教材

2000年前後の傑作教材の一つ「ここがおかしい日本人の英文法」。ネイティブの意識に注目して、丹念に英語の本質を解説している。ツボにはまればブレイクスルーのきっかけになる教材なので、興味があれば是非。

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