このページでは、英語力アップに役立つ「英字新聞」をご紹介します。
日本のニュースが掲載されている英字新聞を厳選しています。また、日本で宅配購読できる海外紙もご紹介しています。
英字新聞で学習する「ヒント」「メリット」も最後に掲載しています。
英字新聞の選び方:「国内ニュース+週刊」
英語学習のために英字新聞を購読するなら、「国内ニュース+週刊」がおススメとなる。
国内ニュースなら読みやすい
日本国内のニュースが書かれた英字新聞がある。
すでに知っているニュースが多いので、内容が推測しやすくて、英文でも読みやすい。
シュリーマンの外国語学習法にも母国のニュースを使う記述がある。語学力向上のために読むなら、外国のニュースである必要はない。
週刊なら負担がない
英文は日本語のように気軽に読めるわけではない。ほとんどの人にとって、日刊の英字新聞は負担が大きすぎる。
高いレベルの英語力がないと、毎日届く英字新聞は消化しきれない。
そこで週刊の英字誌をおすすめしたい。1週間あれば、それほど負担にならずに英文と向き合える。
週刊の国内英字新聞:定番の3紙
以下、日本国内のニュースが読める週刊の英字新聞として、定番の3紙を紹介したい。
The Japan Times Alpha
定期購読ガイド: The Japan Times Alpha
ジャパンタイムズが発行する英文週刊誌。
旧”The Japan Times ST“は、”The Japan Times Alpha“に改称された。
「英語学習者のための英字新聞」というコンセプト。
英語学習用に編集されているだけあって、記事は短めで負担がない。日本語の注釈や対訳もついているので、辞書を引かずに気楽に続けられる。
英語のニュースだけでなく、英会話やライティングのコラムも充実。TOEIC対策のコーナーもある。
初級から中級程度の「英字新聞」として、昔からの定番。迷ったらこれを選べば間違いない。
週刊英和新聞Asahi Weekly
朝日新聞発行の週刊英字新聞。「英和新聞」というネーミングにこだわりが感じられる。
日本語ナビ付きですいすい読められる点に特徴がある。レベル別に対応。
通常のニュースの他に、エンタメ、クイズ、星占いといったコーナーを用意してある。人気作家による連載小説、英作文、英文法コラムもある。
他の英字新聞とはまったく異なる編集方針によって、独自のポジションを築いている。「英字新聞+英語教材+スポーツ紙」といったイメージで、負担のない紙面に特徴がある。
Mainichi Weekly
毎日新聞が発行。「辞書なしで読める週刊英語学習紙」というキャッチコピー。
高校生から社会人というターゲットで、全ページ日本語注釈付き。
「ドラゴン桜」の竹岡広信先生、予備校講師の安河内哲也先生、字幕翻訳の戸田奈津子さんなど、著名人のコラムが人気。
英語学習のために読む英字新聞として、根強い人気がある。
「国内ニュース+日刊」の英字新聞 主要紙一覧
英語の上級者なら、日刊の英字新聞に挑戦してみよう。
以下、日本のニュースが読める日刊の英字新聞を紹介。
- The Japan Times
- 日本発英字新聞の代表格といえばこれ。明治時代に創刊された日本最古の英字新聞。創刊100年を超える歴史を持つ。紙面のOpinionが大学入試の英文に採用されることもある。
- Nikkei Asian Review
- 日経新聞の英語版。
- The Japan News
- 読売新聞系の英字新聞
- Mainichi Daily News
- 毎日新聞系の英字新聞。
- The Asahi Shinbun
- 朝日新聞系の英字新聞。
- Japan Today
- 日本在住の外国人のための新聞。
海外の英字新聞:定番3紙を紹介
「やはり英字新聞を読むなら、海外事情に触れたい」
そんな方に向けて、海外の英字新聞の中から、厳選3紙をご紹介したい。
超硬派の「The Wall Street Journal」から、初級向けの「Time For Kids」まで。
The Wall Street Journal
定期購読ガイド: ウォールストリート・ジャーナル日本版
- レベル 中級~上級
- デジタル版(フルアクセス)
- 購読料 :1ヶ月2,899円
米国の保守系主要紙として、世界的な影響力を持つウォールストリートジャーナル。エグゼクティブの必読紙となっている。
オンラインの各国エディション(英語)にフルアクセスできる。日本語の記事もあり、原文の英語記事にクリック1つでアクセス可能。
グローバル企業・金融機関に勤めるビジネスパーソンなら、一度は挑戦したい英語素材。
TIME
- レベル 中級~上級
- 週刊 火曜日ごろお届け
- 購読料 :1冊定価980円だが、3ヶ月(13冊)契約で61%OFFになる。
1923年創刊、世界最大の英文週刊誌。「TIMEの表紙を飾る」「TIMEが選ぶ○○」など、世界中で話題になる有力紙。
洗練された英文にも定評があり、現代英語のお手本とされる。
ちなみに、英国の有力紙「The Times」と紛らわしいが、上記TIMEは米国紙。
Time For Kids
- レベル 初級
- 年間24冊発行
- 購読料 :年間購読のみ 13,865円
上記TIMEの児童版。米国の小学校4~6年生(Grades 4-6)に向けて書かれた雑誌。多くの小学校で購読されている。
ネイティブ10歳~12歳の英文は、日本の中学3年~高校2年くらいの英語レベル。英語をやり直したい社会人にとっても、非常に読みやすい多読素材。
購読方法は変則的で、年間購読のみ。24冊が配送される時期も不定期になっている。年に2回、ページ数が倍のダブル版になっている。
Time For Kidsは年鑑を出していて、これも多読素材として秀逸である。「Time For Kids Almanac」ページで解説しているので、ぜひ試してほしい。
英字新聞で学習するヒント
拾い読みしよう
英字新聞を「教材」として購読すると、「すべての記事を読まないといけない」という強迫観念をもってしまうことがある。そうなると重荷になって続かない。
英字新聞は日々の「情報源」と考えるようにしよう。日本語の新聞のように記事を拾い読みすればいい。
読む記事を決めておこう
購読している英字新聞の中で、読む記事を決めておこう。
経済面だけは目を通すとか、スポーツ面と連載物のコラムは見逃さないようにするなど、自分の興味に合わせて意識的に定めておく。
そうすることで英字新聞が楽しみな日課となるし、他のほとんどの部分を読まずに捨てたとしても罪悪感を持たずに済む。
英字新聞を継続するメリット
英字新聞を数年続ければ、通常は読む量が増えていく。以前は2割くらいしか読まなかった人でも同じ労力で6~7割に目を通すようになっていく。
同じ教材を継続的に続けていくことで、こういった「成長の実感」を得られるのが大きなメリット。
あらゆる分野に言えることだが、勉強するほどに「わからない部分」が増えていく。英語を学習していても、「自分にとってわからない部分」に目がいってしまうので、「わからない感覚」が続くことになる。
成長を実感するのは、意外に難しいことなのだ。そこで、ずっと継続している何かがあれば、英語力の向上を実感して自信になることだろう。