総合英語Forest 7th Edition
著者:石黒 昭博 |
初級~中級者が独学で文法を学ぶ際の定番。
英文法を暗記するのではなく、理解することを重視していて、わかりやすい説明に定評がある。
レベルは高校英語の基礎。
細部にわたって作り込まれている
見方によっては普通の文法解説書なのだが、やはり人気教材にはそれなりの理由がある。
たとえば、「助動詞」を説明する項目において、他のありがちな文法練習帳では、 will, can, must, may の解説がいきなりはじまるケースが多い。
しかし本書では、まず「なぜ助動詞があるのか」についてたっぷりとページを割いて説明する。
文法を苦手とする人にとっては、このような「本質の理解」部分が大きな助けになる。
また、構文ごとに極めて細かく章題(見出し)がついている点もメリット。まるで予備校の構文主義のようだが、これによってちょっとした時間でも一つのテーマを学ぶことができるし、達成感を得やすい。
さらに、各項目にはたった1問の練習問題がついていて、これが「わかったつもり」を避ける工夫になっている。
イラストや概念図も多く、オールカラーなので、文法書にありがちな圧迫感もない。
ベーシックな文法知識
英語を身に付けるためには、最低限の文法知識は避けて通れない。
英語は好きだが英語の理屈はよく知らないというような方は、本書のような丁寧な文法解説にあたってみてはいかがだろうか。
「文法書」といった固いイメージの教材ではないので、やってみればすんなり取り組めるはずである。
本書はあくまで解説書なので、できれば問題集も用意したい。
→ 総合英語Forest 7TH EDITION解いてトレーニング―完全準拠問題集(Amazon.co.jp)
Forestに準拠した問題集なので、わからない部分があったらForestを参照できるようになっている。
ちなみに、英文法の書籍教材には優れたものが多い。「ここがおかしい日本人の英文法」「1億人の英文法」「山口英語文法講義の実況中継=英文法TRY AGAIN!」など。
どれも目から鱗が落ちる優れた文法解説なので、「Forest」が終わったら次々に試してほしい。