The Elements of Style, Fourth Edition 著者:William Strunk Jr. 出版:Longman 発行日:4版 (1999/7/23) |
ライティング教材の古典的名著。
初版は半世紀以上前に発行され、英米人の学生なら知らない人はいないという文章作法の指導書。
日本の大学でも英作文の教科書として使われることが多い。
シンプルな英文を徹底する
本書は「シンプル」に書くことを強く推奨している。
「受動態はなるべく使わない」、「二重否定は使わない」、「修飾語は被修飾語の近くに置く」、などなど。読者に明確に伝わる文章を追求している。
著者のWilliam Strunk, Jr氏には、学生たちが気取った文章を書くと憤慨した逸話が残っている。
シンプルを徹底したのは著者の美意識なのだろう。本書が長く読まれているのは、著者の美意識に多くの人が共感したからではないか。
英文の基本が薄い本で一気にわかる
本書ではそのほかに、コロン・セミコロンの使い分けから日付の書き方まで、英文の基本形式を網羅している。
英文を書く人にとっては、ちょっとした文章作法の疑問を解決できる有用な一冊。
薄い本なので、中級レベルの英語力があればすぐに読み通せるだろう。本書を繰り返し読むことでリーディング学習にもなる。
The Elements of Style 関連情報
全文が無料で読める
ちなみに、古い本なので著作権が失効しているらしく全文をWEB上で読むことができる。
The Elements of Style, 4th ed. (via Internet Archive)
紙媒体を買って本棚に揃えておいても役に立つが、ひと通り目を通すだけなら上記サイトで充分かもしれない。
翻訳版もある
1985年に翻訳版が出版されていた。
→ 英語文章ルールブック (Amazon.co.jp)
The Elements of Styleの3rd editionを翻訳したもの。
版元の荒竹出版は消息不明なので、残念ながら絶版になっている。