このページでは、今後のキャリアに備えてビジネス英語を勉強する学生の方に向けて、実力の底上げを重視した学習法を紹介しています。
ビジネス英語といっても「英語」には違いないので、基本的な学習メソッドはトレーニング別のページへ。
英語スキルのミスマッチを避ける
学生の段階では、どのようなビジネスシーンで英語を使うのか未知の段階となる。偏った学習をしているとスキルのミスマッチが発生する。
たとえば、「ビジネス英会話だけを練習してきたが、実際のビジネスでは英文Eメールの読み書きがほとんどだった」といったミスマッチが起こる。
ミスマッチを避けるために、スキルが偏らないように、基礎力があげておくことが重要となる。どのスキルにも通用する基礎力をつけておけば、必要になってから対応が可能になる。特に、注意したいのは以下の2点。
文字と音声の溝:(読み書き)と(聞く話す)の溝
「書き言葉」と「話し言葉」は深い溝があるため、どちらかのスキルに偏ると対応が難しくなる。両方のスキルを学ぶ必要がある。
インプットとアウトプットの溝:(読む聴く)と(書く話す)の溝
インプットが通常の英語学習になりがちだが、そのスキルに偏るとアウトプットがなかなかできない。
普段の学習からアウトプットをしておく必要がある。
中学英語を完成させる4ポイント
基本力の底上げというときに、中学英語が最初の目標となる。
中学英語のレベルをアウトプットまで含めて鍛錬しておくことが重要。ポイントは以下の4点。
- 基本文法は必ず理解できていること。(→ 英文法の本)
- トレーニング練習で声に出す学習経験を積んでおくこと。
- 自分で英語を作る練習(アウトプット=リハーサル)をしていること。(→ 英会話とスピーキングの本)
- 多読を通して、量のアプローチをしていること。(→ 英語多読ガイド)
ビジネス英語素材を使う
ビジネス英語と日常英語の違いページでも書いたが、ある程度はビジネス英語に特有のアプローチが必要となる。(中学英語以下のレベルでは、必ずしもこだわる必要はない)
基礎力があればビジネス英語への対応は難しくないので、あくまで基礎力をつけておくことが肝心。
ビジネス素材を使ったほうがモチベーションが上がるというなら、簡単なレベルの該当教材を使ってもよい。
中級レベル以上の人は、ビジネス英語のための教材を使って、積極的にレベルアップを目指すことになる。
TOEICは素材として使う
多くの企業が英語力をTOEICで測ろうとする。従業員の立場からすれば、会社がTOEICのスコアで判断するから、なんとしてもTOEIC対策だけはやろうとする。
しかし、TOEICに限ったことではないが、スコアを上げることが目的の試験勉強ばかりやっていても、使える英語は身に付かない。
特に、英語の基礎力がない人にとっては、英語力をつける上で遠回りになるリスクがある。
TOEIC自体は優れた英語素材なので、英語素材として使うようにしよう。「TOEIC公式問題集」のレビューページでその点について触れている。
スコアを上げるためではなく、ビジネス英語力をつけるためにTOEICを使いたい。