ビジネス英語と日常英語の違い

このページでは、「ビジネス英語」と普通の「英語」との違いついて考えます。

同じ英語である以上、本質的な違いはありませんが、細かい点を掘り下げれば以下のような違いを見出すことができます。

すぐに気づく英語の違い

ビジネス特有のボキャブラリー

ビジネス英語の大きな特徴は、業界に特有の英単語が頻出する点にある。

<例:輸入商社>
consignor 「荷主」 , Bill of Lading 「船荷証券」 , gross weight 「総重量」 , invoice 「送り状」 , Letter of Credit 「信用状」 , port of shipment 「積出港」

<例:プログラマー>
syntax error 「文法上のエラー」, invalid 「無効な」 , undefined 「未定義の」 , relational database 「関係データーベース」 , object-oriented 「オブジェクト指向」

上記のような単語は、その業界で仕事をするなら毎日のように目にするはずだが、日常英語で見かけることはほとんどない。通常の英語教材でも採用されることはほとんどない。

ビジネス英語をマスターするためには、その業界のボキャブラリーに精通する必要がある。

文法の違い

文法自体に違いはないものの、使われる文法の頻度に違いが出る。

ビジネスでは明瞭な文体が好まれるので、行為主体が明確な能動態が好まれる傾向がある。二重否定のような表現を避けたり、交渉英語ではif文が多用される傾向がある。

とはいえ、シンプルな口語体の英語を学んでいれば、文法面の違いを感じることはほとんどない。文学作品のような凝った文体で英語を学んでいると、差異を感じることもある。

ビジネス特有の表現

ビジネス英語は会話・文書ともにパターン化された表現が多い。↓

電話: Could you put me through to…
プレゼン: That’s all we have time for…
アポ取り: Can we meet to talk about…

ビジネスでは頻出だが、日常英語では見かけない表現も多い。↓

The bottom line is 「(決算の)最終損益は、結論は、もっとも重要なのは」
post profits 「利益を計上する」
first half 「上半期」

日常英会話で出てこない表現は通常の英語教材に採用されない。

ビジネス特有の表現を学ぶためには、ビジネス英語教材に取り組む必要がある。

→ ビジネス英語カテゴリ

数字の重要性と頻度

通常の英語教材とか学校英語では、意外なほど「数字」が出てこない。

一方、ビジネス英語は数字のオンパレードになる。価格、数量、商品の重さ、営業成績の数字、企業決算の数字、期日までの日数など。

ビジネスシーンの数字というのは、間違えることが許されない重要な情報でもある。「数字の英語」への対応はビジネスパーソンの課題となる。

たとえば、”$12,345.00″を口頭で即座に英語にできるだろうか。あるいは、音声で聞いて、間違いなく理解できるだろうか。それができなければ、ビジネス交渉に差し支えることになる。

→ 数字の英語

英語を使う目的が違う

日常生活で使う英語とは異なり、ビジネスシーンで使うからこそ注意したいポイントがある。

敬語とマナー

原則的に仕事場では敬語・丁寧表現を使わなくてはならない。日常会話のカジュアル表現ではまったく通用しない。(英語に限ったことではないが)

また、日常のシーンなら、ちょっとしたマナー違反は笑い話で済むケースが多い。しかし、ビジネスシーンにおいて、取引先・顧客・職場にたいするマナー違反は、笑って済むとは限らず、その後のキャリアを左右するかも知れない。

日常英語はマナーを軽視していいということではないが、ビジネス英語を学ぶなら、敬語とマナーには特段の注意を払わずにいられない。

→ 英語の敬語表現とビジネスマナー

論理、立場、主張を明確に

ビジネスの現場ともなれば、日常のおしゃべりよりも論理的な会話・文章が求められる。(英語に限った話ではないが)

また、日常会話であれば、話好きな人が一方的に話して、片方が聞き役ということもあるだろう。

ビジネスシーンであれば、お互いが自分の立場を明確にして、話を噛み合わせていく必要がある。

コミュニケーション力、達成力

相手のニーズを汲み取って win-win の関係を目指す、というのはビジネスの基本といえる。

英語が通じればOKという発想ではなく、相手の立場に一歩踏み込んだコミュニケーションが求められる。

また、ビジネスでは英語力が問われるわけではなく、英語を使った上での「成果」が求められる。「英語は上手だが、いっこうにクロージング(契約締結)にたどり着けない」といった人は評価されない。

英語力自体は評価対象とならず、より広範囲の「コミュニケーション能力」と「結果に結びつく達成力」を試されることになる。

ビジネスシーンにおいては、英語力以外に求められる要素が多いので、勉強時間の費用対効果を冷静に計算した方がいいだろう。

(関連)→ グロービッシュとは何か

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