iKnow! 英語学習サービス

このページでは、かつて大人気だった英語学習サイト「iKnow」をレビューします。2010年以前は無料だったので100万人のアクセスを集めたとされます。

リンク → iKnow!

2024年のレビュー追記 今でも根強い人気

無料だった頃は「最高の英語学習サイト」として評判だったが、2011年に有料化してから影が薄くなってしまった。

有料になってしまうと、他の有料教材と比べて、思ったほどの優位性がないことに気づく。それでも、一部には根強いファンがいるサービス。

現在、DMMに買収されたらしく、サイトタイトルは「iKnow! by DMM英会話」なっている。

DMM英会話はオンライン英会話の中でシェアトップ級のサービス。そのDMM英会話の有料会員は、無料でiKnow!を使うことができる。

DMM英会話に入らなくても、月千円前後で利用可能。

DMM英会話に入ると、「オンライン英会話」+「iKnow! (ディクテーション等)」をセットで学習できる。

→ DMM英会話(公式)

2015年のレビュー追記 定額課金に馴染まない

iKnowのコース画面

iknow

iKnowの基本はボキャブラリーを覚えること。英単語とセンテンスの音声を聴くことができるので、リスニング学習にもなる。

英会話、TOEIC、ビジネス英語、旅行、留学、大学受験といったカテゴリが用意されていて、レベル毎に数多くのコースが用意されている。

iKnowの学習方法

3つのアプリが用意されている。

  • iKnow! :英単語を対訳形式で学習。センテンス(例文)もある。
  • Sentence Trainer :英語のセンテンスが音声で流れて、その英文を入力する。いわゆるディクテーション練習。
  • BrainSpeed :2択の英単語クイズゲーム。

iKnowの学習効果

iKnow!とBrainSpeedは、気楽さが売り。いわゆる「対訳丸暗記」タイプなので、学習効果に過大な期待は禁物だが、英語を苦手とする人でも気楽に取り組める。

Sentence Trainerはディクテーション練習なので、学習効果がある。できればキーボードのタッチタイピングで入力したい。スマホのフリック入力だとスピード感がなくなってしまう。

評価

以下の4つのポイントでiKnowをレビューをまとめたい。

1.「クラウド教材」タイプは素晴らしい

iKnowの大きなメリットは、PCやスマホがあればどこにいても学習できるところ。教材のコンテンツがすべてサーバーに置かれていて、ブラウザやアプリでアクセスするクラウド教材になっている。

書籍やCDを手元に置く必要もなく、持ち歩く必要もない。実に手軽なので、今後はあらゆる英語教材がクラウド教材になるはず。

2.学習法は単調

ボキャブラリー学習は、飽きるのが早い傾向がある。学習方法が単調なので、長期間にわたって学習するタイプの教材ではない。どちらかといえば暇つぶしに使いたい。

集中して単語力をつけるなら、DUOのように単語数を絞らないとモチベーションが続かない。ディクテーションにしても、永久にやり続けるタイプの学習ではないから、えいご漬けのソフトが1個あれば充分だったりする。

3.毎月課金に馴染まない

毎月課金する英語教材として適しているのは、英語雑誌のように新しい素材を提供し続ける内容とか、オンライン英会話のような実践型の内容。

iKnowのようなボキャブラリー教材は、決まりきったコンテンツが用意されているだけなので、毎月課金ではなく買い切りにして欲しかった。膨大なコンテンツを用意することで継続的に課金する教材を目指したようだが、ユーザーの立場からすると無理がある。

4.期限を決めれば学習効果が高まる

英語が苦手な人にとっては、ボキャブラリーを増やすきっかけになる。半年間とか1年間と期限を決めて取り組むことをお勧めしたい。

トライアル制度があるので、無料で試用してみよう。面白そうだと思ったら、最初に1ヶ月だけ有料プランをやってみる。その1ヶ月で手応えがあれば、6ヶ月プランなどの割引を使おう。安さにつられて最初から長期プランに入らない方が良い。

飽きてしまう可能性があるし、そもそも長期にわたって学習する教材ではないから、ライフタイムプラン(永久ライセンス)は非推奨。

2011年のレビュー追記 iknowが有料化

オンラインの英語学習システムiKnowは、2011年3月から有料化された。金額は月々1,000円。

100万人の無料会員を集めていたとされるだけに、一部有料化ではなく完全有料化したことに驚きの声もあがっている。無料会員の存在は、ネットサービスの常識からすると「資産」といえるはずだが、事実上切り捨てたことになる。サーバー費用が重かったのだろうか。

ここ1,2年、iKnowは迷走が続いていた。ブームとなっていたiKnowのタイトルを突然捨てて、smart.fmというサービスに変更したが評価は分かれ、またiKnowに戻して完全有料化となった。

無料で釣ったユーザーに学習記録を貯めるだけ貯めさせてから、唐突に「完全有料化」という商法は気になるが、提供している学習サービスの内容は悪くない。ディクテーションの学習効果を実感している人が多いはず。

もともと「えいご漬け」をオンラインで行うような内容なので、コストパフォーマンスを求める人は「えいご漬けシリーズ」でも同様の学習効果が得られる。シャドーイングを行うコーナーもあるが、音声を聴いて発声するだけなので他の教材でも可能。

2008年(無料だった時代)のレビュー

2007年末あたりから話題に上ることが多くなってきたオンライン英語学習サイト。単語暗記クイズやディクテーションといった英語学習ツールの他に、日記や掲示板といったSNS機能もある。

主な学習内容は、英単語の暗記となる。TOEIC、トラベル、ビジネスなどいくつかのチャンネルが用意されていて、学習者はそれぞれのコースの英単語を覚えていく。習得した単語(アイテム)は保存できるし、カレンダーで学習の進捗も表示される。

確実に覚えるまで繰り返し出題されるので、難しい単語でも覚えやすいともっぱらの評判。しかし、文脈から孤立している英単語を日英対訳で学ぶという手法は、時代遅れの英語学習と呼ぶべきものかも知れない。学習効果を過剰に期待することなく、ゲーム感覚で楽しむことをお勧めしたい。

ディクテーションツールについては、これだけ膨大な量のディクテーション練習が完全無料というのはお得感がある。このようなサイトが有名になってしまうと、ディクテーション教材でお金を取るのは難しくなってくる。「えいご漬け」危うし、といったところだろうか。

iKnowのもっとも大きな特徴は、なんといってもSNS機能にある。他の学習者と掲示板でディスカッションしたり、日記を公開したり、同じコースを学んでいる人と連絡がとれるのだ。単なる「学習ツール」ではなく、一緒に学んでいる人々の体温が感じられる「学習コミュニティ」となっている。独学で英語に取り組んでいる人にとっては、英語仲間の存在が大きな励みとなるだろう。

無料で英語が学べるサイトと言えば、当サイトでも以前からご紹介しているぺらぺらスペースアルクなどがある。それらのサイトは優良な学習コンテンツの提供しているが、学習者同士のコミュニケーションという点ではiKnowに軍配が上がりそうだ。

現在のところ、学習ツールに特徴がないために、iKnowは「静かなブーム」といった程度にとどまっている。しかし、動画やスカイプを使った学習ツールに発展したときには、爆発的な人気サイトとなるだろう。ぜひ注目しておこう。

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