トレーニング概要
シャドーイングとは、聞きとった英語のすぐ後について声に出し、影のようについていく練習のこと。以下のようなイメージとなる。
(英語の音声):The key is to playing over water is to create a strategy that…
(自分で発声): The key is to playing over water is to create a strategy that…
聞き取った英語をすぐに口に出し続けなくてはならないので、聞き取った音の意味を瞬時に把握するトレーニングになる。
また、最初は聞きとった英語についていけず、口がまわらないことが多いが、このトレーニングによって英語のスピードに慣れてイントネーションを身につけることができる。
かつてはシャドーイングのことをListen&Repeatと呼ばれることがあった。
シャドーイングのポイント
シャドーイングは内容を把握しつつ声に出すトレーニングである。そのため、英語の音声を聞き取って声に出すときには、意味上の固まりごとにひとまとまりで発声して息継ぎする形になるだろう。
このイメージがわからない場合は、KHシステムなどの教材で確認してほしい。講師が実際にシャドーイングをしてみせるCDが付属している。
レベルによって学習法を分ける
<初級者~初中級>
リピーティングの一環として、すでに学習した英文を身につけるために行う。完全に理解した英文の音声を聞き取ってシャドーイングする。その際発音やイントネーションを真似るようにして英語のスピードに慣れるようにする。また、口に出すまでに英語の内容をイメージし、瞬時に意味を把握できるようにする。
<中級~>
テキストを見る前にシャドーイングする。その際、自分の声を録音して、シャドーイングできない部分を発見し、自分の弱点を把握する。次に英文をテキストで確認し、完全に理解する。最後に、完全なシャドーイングができるまで繰り返す。
シャドーイングの注意点
漠然とやっているとあまり効果がない。初中級程度までは英語の内容把握のスピードをあげる点を重視する。中級以上になったら自分の声を録音して、正確にシャドーイングできているかどうかを確認し、自分のウィークポイントを分析するようにする。
シャドーイングの教材例
注)シャドーイングは英語音声と英文があればどの教材でも練習可能なので、自分のレベルと興味にあった教材で行うのがベストです。 以下は参考まで。
究極の英語学習法 K/H System
シャドーイングの普及にもっとも貢献した名著。
講義CDでは、講師が実際にシャドーイングをやってみせる。シャドーイングの学習法を確実に身に付けることができる一冊。
その徹底した学習システムは、英語学習の概念を変える。
決定版 英語シャドーイング超入門
中学英語レベルの素材を使ったシャドーイング教材。講師と生徒がシャドーイングをやってみせる実技CD付属。
シャドーイングだけでなく、マンブリングやシンクロ・リーディング(=オーバーラッピング)といった複数のトレーニングを組み合わせる。
学習法から英語素材まで、丁寧に編集されている。シャドーイング定番教材のひとつ。