音読パッケージ

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング

著者:森沢 洋介
出版: ベレ出版
発行日:2009/11/20

音読パッケージとは、リスニング、音読、リピーティング(リテンション)、シャドーイングを組み合わせる学習のこと。

1つの英文素材にたいして、複数のトレーニングをパッケージで行う。

著者の森沢氏は、ベストセラーとなった「瞬間英作文」で知られているが、音読パッケージも売れ筋の教材となっている。

1つの英文で多角的なトレーニング

「トレーニングのパッケージ」というのは、考えようによっては当たり前の学習法。

音読はA教材、シャドーイングはB教材というように、トレーニング毎に別の教材を用意する人はほとんどいないはずだ。1つの英文素材を使って、様々なトレーニングをする方が効率的だ。

シャドーイングの代表的な教材であるKHシステムでも、シャドーイングだけでなくリテンション(センテンスの暗記)など、複数のトレーニングを組み合わせる。音読教材の「英会話・ぜったい・音読」でも、筆写などのトレーニングを組み合わせる。

当サイトでもリピーティングのページでご紹介しているように、様々なトレーニングを組み合わせることをお勧めしている。

ちなみに当サイトでは、音読シャドーイング・リテンションといったトレーニングもリピーティングの一種という立場。本書は、リテンションのことをリピーティングと読んでいる。

訴えていることは皆同じ。英語を学習するときには、一つの英文を料理し尽すということ

リピーティング=リテンションを重視

本書の学習プログラムは以下のようになる。

トレーニングのメインは、リピーティング、音読、シャドーイングの3つ。

ここで注意したいのは、本書のいう「リピーティング」は、1つのセンテンスを聞いて、それを暗唱すること。いわゆる「リテンション」のこと。

そのリピーティングを数多く繰り返すことになる。

付属されている音声CDには、1センテンスでポーズが入った吹込みもされていて、リピーティング(リテンション)に使いやすい。

1つの素材でここまでやるから英語が上達する

テキストを見ないリピーティング(リテンション)は、極めて負荷の高いトレーニングだ。

センテンスを1度聞いただけで、そっくりそのまま暗唱しなくてはならない。

しかも、最終目標は以下のようになる。

どの箇所でもテキストを見ないリピーティングができるようになったら完成

テキストのどの部分でも、センテンスを聞くだけで、それを暗唱できるようにする。

ほとんど潜在的に暗記しているレベルといっていい。

英語力が飛躍するレッスン」の「暗写」に比べればハードルは低いとはいえ、かなりの学習量を求められる。

ここまで素材を学習し尽くすことで、英語は上達する。

スタートラインで終わる学習

英語が苦手だという人は、今までどんな英語学習をしているだろうか。

英文に出てきた単語をいくつか調べて、英文を和訳して終わり。そんな学習をしてこなかっただろうか。

学校英語でも、「残念な授業」というのは、いくつかの単語熟語を板書して、あとは口頭で和訳するだけのものが多い。英語学習とはそういうものだと学生に思い込ませてしまうので、罪な授業であるといえる。

単語や文法構文といった「意味の理解」は、スタートラインに立つためのものでしかない。学習の本番はトレーニングにある。

ということで、初級から中級程度の人にとっては、本書の主眼である「トレーニング・パッケージ」は、欠かすことのできない学習になる。

気に入った英文を探すのが楽しい

本書の英文は、文法はほぼ中学英語レベルだという。語彙は中学レベルを超えるものがあるが、あくまで基本語彙がほとんど。

イメージとしては中3~高1くらいの英語教科書レベルとなる。

英文の内容は「外国語学習法」「ついてない日」「お気に入りの時間」「ジョーク集」など。

音声付きの英文であれば、どの教材でもトレーニングできるため、必ずしも本書の英文が必要というわけでもない。

「音読パッケージのやり方」だけを知りたいのなら、著者の学習法ガイド「英語上達完全マップ」でも確認できる。

実際に学習する素材は、自分のレベルと興味に見合った英文を用意したい。というのも、何度も音読したりシャドーイングするので、好きな英文でやるのが一番だから。暗記したいほど気に入っている英文でやれば、学習に熱が入って上達も早いはずだ。

たくさんの英文に触れて、気に入ったものを徹底的にトレーニングしてはどうだろうか。

本書を買って気に入った英文だけやってもいいし、NHKラジオ英語とかリスニング学習/英語トレーニングの本から選んでもいい。

トレーニングする素材を探すつもりで、たくさんの教材に触れてみよう。お気に入りの英語を探すプロセスも英語学習になる。

注1:気に入らなくても文法は別

文法はひと通り学習する必要がある。

「仮定法と過去完了は気に入らないから学習しない」なんて言っていたら英語力がつかない。

好きなもので学習するのは、音読やシャドーイング等の「トレーニング素材」の話。

注2:苦痛でなければいい

好き嫌いが激しい人は、好きな英文が見つからなくて困ることになる。

そういう人は、「好きな英文」というより「トレーニングしても苦痛でない程度の英文」を探そう。

英文の条件をあまり厳しくしない方がいい。

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