パターンプラクティスのトレーニング概要
パターンごとに言い換えて練習をする。特に文法を身につけるために行われることが多く、語学の基本的な学習法。
多くの人が中学の英文法の授業で経験しているはず。たとえば助動詞だったら、will, can, may, mustなどの各パターンごとに、疑問文にしたり、否定文にしたり、主語や動詞を換えてみたりして、何通りにも言い換えて練習をする。
また、場面や目的ごとの表現練習をパターンプラクティスと呼ぶこともある。たとえば、「感謝の気持ちを表わす」目的で使われる表現のパターンを何通りも言い換えて練習する。これはスピーキングの基礎練習で用いられる。
パターンプラクティスの利点
パターンプラクティスは、自分で英文を作る能動的な学習なので、一定の学習事項を確実に身につけることができる。文法の基礎力をしっかり身につけるのに適している。
単調な学習で継続が難しいので、文法を学ぶような定められた範囲において採用される。際限なくやり続けるタイプの学習法ではない。
クイックレスポンス
パターンプラクティスに似ている学習法として、クイックレスポンスがある。
クイックレスポンスは、ごく簡単な文章の書き換え作文を瞬間的に行う。かけ算の九九のように、知識として理解している文法事項を瞬間的にアウトプットすることを目的とする。
スピーキングの基礎練習となる。
詳細は→ クイックレスポンス
パターンプラクティスの教材例
文法を軸にした英作文は、ほぼパターンプラクティスと考えることができる。重要なのは、自分で英文を作ること。そして、大量に行うこと。
中学文法を使って話せるように練習
毎日の英文法(レビュー)
中学英語の文法項目別にパターンプラクティスを行う。1項目14例文という絶妙の量。自分で言い換えができない人は、例文のリピーティングだけでもいい。各項目には解説もあって、非常にコンパクトにまとめられている。
音声をフルに使ったパターンプラクティス
英語のハノン(レビュー)
英語音声を聞きながらパターンプラクティスを行う。2回のリピーティングをすべての英文で行いながら、連続的に英語を言い換える。音声だけでパターンプラクティスが可能になっている。文法解説は硬いがパターンプラクティは絶品。
文法・構文を使って話せるようにする工夫
NOBU式トレーニング (レビュー)
英語を話せるようになるためのパターンプラクティス系教材。レベルは中学1年~3年で、使われる文法・構文がステップアップする。「インプット→アウトプット」の構成になっていて、アウトプットまでの橋渡しに独自の工夫がある。
話すためのパターンプラクティス
中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本! (レビュー)
日本人の英会話でボトルネックとなっている「時制の間違いが一番多い」「難しい単語を使いすぎる」という2つに注目。時制をしっかり意識しながら、簡単な英単語を使うためのパターンプラクティスを行う。考えずに話すために「英語表現を塊で使う」など、英会話のノウハウが満載。
口頭で英語を作るパターンプラクティス
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (レビュー)
大ベストセラーの英語教材。文法ごとに簡単な英作文をしていく練習。必ずしも書く必要はなく、口頭で文章にすればいい。アウトプット練習をすれば、当然ながらアウトプットができるようになる。
洋書の文法練習帳
English Grammar in Use With Answers (Book & CD-ROM) (レビュー)
日本語で書かれた文法教材は解説重視だが、洋書の文法教材は問題重視。書き込み式で大量の問題がある。書いて覚える、解いて覚える、いわゆる文法の練習帳。中級レベルの人は、英語で文法を学ぶとブレークスルーのきっかけになるかも。
古典的な表現練習
アメリカ口語教本(レビュー)
徹底したパターンプラクティスでスピーキング力をつける。長年のベストセラーで、改訂版が出ておすすめ度がアップ。類似した教材は、パターンプラクティスを軽くしてあるので、なかなか本書に代わる教材がない。