洋書の英文法練習帳「English Grammar in Use」の公式アプリ。
文法解説はもちろん、エクササイズもある。例文は音声付き。
「現在形・過去形」は無料。それ以外の項目は有料。
英語で英文法を学ぶと一石二鳥
ケンブリッジ大学出版からリリースされた「English Grammar in Use」は、世界的に有名な英文法練習帳。
英語中級レベル向けになっているが、読んでみるとごくシンプルな内容となっている。
洋書なので、すべて英語で書かれている。
英語で英文法を学ぶことになり、常に英語を読み、英語で考えることになる。母語である日本語がどこにも入ってこない。
結果として、文法の知識が身につくだけではなく、学習プロセスそのもので英語が身につく。
頭が英語モードに切り替わるので、洋書での英文法学習は強くお勧めしたい。
一部無料、購入すると2000円程度
当アプリは、書籍「English Grammar in Use」をアプリ化したもの。
基本有料のアプリなので、まず価格についてご紹介したい。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/15391541287537.jpg)
当アプリは、一番最初の「過去形と現在形」のみ無料。
そこで使用感を試して、気に入ったら他の項目を購入することになる。
Android版はアプリ内購入できるが、iOS版はサンプルアプリと有料アプリで分かれている。
全項目(1冊分)を買うと、Android版は1,750円、iOS版は2000円だった。(2018年10月現在)
Android版は、各項目のバラ売りをしているが、全項目をバラバラに買うとかなり割高になるので注意が必要だ。どうせ買うならフルで一気に買おう。
書籍は割高
ところで、書籍版の「English Grammar in Use」は、ペーパーバッグで3,983円となっている。アプリの倍ほどの価格がついている。
大盤の書籍なので、海外からの輸送コストがかかるのが理由だろうか。
スマホを持っているならアプリ版の購入がお得となる。
文法解説の英語を読めることが前提
当アプリの中身を見てみよう。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/15391538052820.jpg)
「過去進行形」の項目。
各例文には音声アイコンがついていて、タップすれば英語の音声が流れる。
上記イラストで概要を説明したら、詳しい解説を続く。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/15391538284341.jpg)
過去進行形は中学時代に学んだはず。
英語で解説が書かれていても、すでに知っている情報が書かれているので、読みやすいと思う。
スクロールすることで解説が続く。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/15391538492452.jpg)
上記は、「過去進行形」と「単純過去」を比較している。
例文の下の()内で言い換えているので、過去進行形と単純過去の違いが理解しやすい。
例文はすべて、タップ1つで英語の音声を聞くことができる。
英語の解説が読めればお勧め
過去進行形の解説はまだまだ続くが、上記の3画面をみて、英語が読めただろうか?
読める人は、当アプリ「English Grammar in Use」を使うと学習効果が高い。
ぜひ英語で英文法を学んでみてほしい。
読めなかった人は、洋書は時期尚早なので、日本語で書かれた英文法の本にあたろう。
エクササイズの操作でちょっと迷う
上記は各項目の「Explanations」(解説)だが、Exercises(練習問題)を見てみたい。
エクササイズの操作について迷う人が多いはずなので紹介したい。
いくつかの出題パターンがあるが、ほとんどが空所補充となる。
適切な英語を選ぶ。
その後、何をすればいいのか迷うはずだ。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/English-Grammar-in-Use.png)
空欄に入る英語を選んだら、赤矢印のアイコンをタップする。
すると、正誤を判定してくれる。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/15391539349174.jpg)
正解なら、アイコン部分にチェックマークが出る。
それ以外に何一つアクションはない。
![](https://eigovis.net/wp-content/uploads/2018/10/15391539489385.jpg)
不正解なら、下部にビックリマークが出る。
やり直しアイコンでもう一度解くことになる。
Exercises(練習問題)は、自動で判定してくれるようなアクションはなく、タップして正誤判定が表示されるだけ。アプリの動きに期待しない方がいい。
1問解いたらすぐに正誤判定することになる。
簡単な問題だけ
ちなみに、English Grammar in Useは練習帳なので、正解が不要なほど簡単な問題しか出題されない。
英文法は本来、この程度のシンプルな問題で充分なのだ。
大学受験に出てくるような重箱の隅をつつく難解な問題は、本当に必要なのだろうか。そのための勉強が無駄に思えてくる。
結論:買う価値のあるアプリ
当アプリで英文法を学ぶメリット
英語で英文法を学ぶと以下のメリットがある。
- 学校で英文法を学んでいるので、知っている内容がほとんど。英語が読みやすい。
- 日本語がどこにもない。すべて英語で読んで、英語で考えて、英語で覚え、英語で問題を解く。
- その結果、頭が英語モードに切り替わる。急激に英語で考えられるようになる。
- ひと通り学ぶと、英文法の知識が確実になるだけでなく、大量の英語を読むことになる。
無料部分を試してみて、英語が読めると思ったらぜひ試してほしい。
書籍ではなく当アプリを選ぶメリット
書籍ではなく、アプリをお勧めしたい。アプリには以下のメリットがある。
- 書籍は大盤で持ち運びが困難。スマホならどこでも持ち運んで学べる。
- タップ一つで例文の英語を聞くことができる。
- タップ一つで問題の正誤を判定してくれる。
- 書籍よりもアプリは安い。
- 項目を選ぶのが簡単なので、細切れの時間に学んだり、復習するのが簡単。
これからは書籍をアプリ化した教材が増えるはず。
当アプリの残念なところ
一つだけ残念なことがある。
英語の音声を聞けるのが例文だけなのだった。
Explanations(解説)部分をすべて英語で吹き込んであって、音声で文法解説が聞けたら、まさに神アプリだった。