英語多読ガイド

トレーニング概要

多読とは、読んで字のごとく「多く」の英文を「読む」トレーニングのことをいう。辞書を引いての語彙チェックは最小限にとどめ、内容把握を中心に読み進める。1ページ読むのに何度も辞書を引くような多読では、つまらなくなって続かないことが多い。あくまで内容を楽しむことができる英文を選ぶことが重要となる。

利点

  1. 多くの英文に触れることで、英語の語順や構文に慣れることになり、ストレスなく英語が読めるようになる。
  2. うろ覚えだった語彙が多くの英文に触れるうちに確実な語彙となる。(数秒考えてはじめて意味が思い出せるような語彙は、事実上身に付いていない語彙である。多読などのトレーニングで確実な語彙にする必要がある。)
  3. 内容把握を中心に読み進めるので、語彙がイメージ化され日本語を介することなく英語を理解できるようになる。
  4. 自分の興味を通じて英文に触れることにより、勉強の感覚を持たずに英語に触れることができる。

多読学習のタイプ

SSS方式

「めざせ100万語」のSSS英語学習法研究会では、ネイティブの児童向けに書かれた簡単な英文(Graded Readers)の多読学習を提唱している。ポイントは以下の3つ。

  • 辞書を引かない。
  • 分からないところは飛ばして前に進む。
  • つまらなくなったら止める。

楽しむことを最重視して、簡単な英文を継続して読み進め100万語に達することを目標とする。

ワンテーマ方式

一つのテーマを絞って英文を読み進める。たとえば、野球が好きな人はメジャリーグ関連の記事や書籍、というように一つのテーマの英文を多読する。同じテーマの英文は使われる語彙や表現が重なるので、読むたびに実力向上が実感しやすい。また、テーマを絞ることにより、英文から得られる内容面の知識が深まるので、興味を持続できる。

注意点

1)読んでつもり、わかったつもりの多読だと、それほど効果がない。自分の実力を超えた英文を数多く読むのは無理があるので、英文のレベルには注意をはらう必要がある。

2)学習段階によっては、少ない量の英文を徹底的に学習する方が効果的なケースがある。特に、英語の基本構造を理解できていないような場合は、精読系の学習を考慮したい。

学習効果を上げるために

中級レベル以上の場合はノートテーキングを考慮したい。その際には、語彙のためのノートではなく、内容に特化したノートをつくる。ページごとの要約、プレゼン用ノートなどがある。ワンテーマ方式だったら、知識を整理するノート、あるいは、疑問・考察を英語でメモする、など。学習の中にクリエイティブな要素を取り込もう。英語でノートテーキングすることによって、語彙力、作文力が格段に向上する。いわゆる英作文よりはるかに取り組みやすいはずである。

多聴

多読の学習法は、そのまま多聴でも利用できる。簡単なレベルの英語音声をたくさん聞くことによって、多読と同じ利点がリスニングでも得られる。ただし、「読む」学習が比較的能動的なのとは異なり、「聴く」学習は聞き流してしまえるため受動的になりやすい。本当に自分は聴いていたかどうか、英語音声のレベルは適切かどうかを含めて、学習のプロセスを厳しく検証する必要がある。

教材例

注)多読はもちろん、どの英文素材でも学習できます。自分の興味とレベルに合ったものを選びましょう。以下は、SSS方式の教材をご紹介しています。

Graded Readers
ネイティブ児童用の洋書。英文で使われている語彙に制限があるため、多読に適した素材として注目を浴びている。このページではレベル別にお薦め書籍を紹介している。

快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫)

快読100万語!ペーパーバックへの道 <レビュー>

多読の提唱者である酒井氏の著作。わからない単語をどんどん飛ばすSSS方式を提唱してきる。多読のブームを作った一冊。本書では、多読学習を軸にして多様な話題を取り上げている。

当サイトの海外サイトカテゴリでは、以下のようなサイトを紹介している。多読に適した英文はネットに無数にある。

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