レシピー(旧POLYGLOTS ポリグロッツ)は、以前は英語リーディングに特化したアプリだった。
英単語をタップすれば和訳が表示され、その単語をブックマークできる。
音声付きの英文や、和訳付きの英文もある。
最近、音声付きの素材が増えたらしく、「英語リーディングアプリ」ではなく「英語学習アプリ」のキャッチフレーズになった。
名前も、「POLYGLOTS」から「レシピー」に変更された。
(※ 以下のレビューは、英語リーディングアプリPOLYGLOTSだった時代のレビューです)
好きなテーマの記事を選べる
POLYGLOTSのようなリーディング学習アプリは珍しい。
ネットには英語サイトが山のようにあってリーディング素材には困らないから、単に英文を表示するだけなら意味がない。
POLYGLOTSには、どんな特徴があるのだろうか。
まず、テーマ(カテゴリ)がたくさん用意されていて、興味のあるテーマの英文を選べる点がある。
上記はごく一部で、「ペット・動物」「小ネタ」「医学・医療」といったカテゴリもある。
興味のあるカテゴリを選んでおけば、そのテーマの英文が表示される。
それぞれの記事についている「星印」は、英語レベルを表す。(レビュー評価ではない)
記事を読む前に、その記事の英語レベルがわかるのはうれしい。
それぞれの記事は著名メディアから引用されている。
- 「ビジネス」カテゴリなら、”Business Insider” “Huffington Post”
- 「音楽・映画」カテゴリなら、”Billboard”
- 「テクノロジー」カテゴリなら、”TechCrunch”
- 「英語学習」カテゴリなら、”Voice of America”
個別のメディアにアクセスしなくても、多様な記事をこのアプリ1つで読める。
「キュレーションアプリ」と呼べるほど多数のメディアから引用されているわけではないが、リーディング学習用ならこのアプリで十分すぎるほどだ。
ペースメーカーが便利
POLYGLOTSの重要な特徴として、自動で画面をスクロールしてくれる点がある。
「ペースメーカー」と呼ばれる機能で、少しずつ画面がスクロールされる。
わざわざ指でスワイプしながら、画面をスクロールする必要がない。
この機能があるから、片手でスマホを持ちながら長い英文をすべて読める。
一度、これに慣れてしまうと、画面をスワイプして読むのが面倒になってくる。勝手に英文が流れてくれるのは本当に楽だ。
もちろん、自動スクロールのスピードは自在に調節できるし、「ペースメーカー」機能を切って自分でスワイプすることも可能。
わからない単語をタップすれば意味が表示される
POLYGLOTSのもう1つの重要な特徴は、英単語をタップすると和訳が表示されること。
英文の中にはどうしても知らない単語が含まれる。(わからない単語ばかりだとしたら、英文レベルが適切ではないが)
意味のわからない英単語が気になったときは、タップするだけで和訳をすぐに確認できるのは便利。この機能があるから、英文を読むストレスが格段に減る。
タップした英単語は、ブックマークに登録しておける。
ブックマークに登録しておいた英単語は、スペルを入力するクイズに使える。
このようにして、英文を読んでわからない単語を確実にモノにできる。
多くの人は、「英文記事を読む → わからない英単語をブックマーク → 英単語クイズで単語を覚える」という流れで学習しているかも知れない。
音声付きの記事、日本語訳のある記事、理解度チェック付きの記事
このほかにも、音声付きの記事、日本語の全文訳に切り替えられる記事、内容把握クイズが付いている記事が用意されている。
ただし、それらの記事の中で、無料会員が読めるのは一部になる。
無料でも十分すぎるほど学習できるが、有料会員になればすべての記事を心行くまで学習できる。
ただし、興味を持った記事が、「音声」「和訳」「理解度チェック」付きだとは限らない。あくまで、一部にそういった記事があるということ。
WPMが表示されてモチベーションが上がる
POLYGLOTSには、他にも有益な機能がたくさんある。
記事を読み終えると、1分間に読んだ単語数 WPM ( Words Per Minute )が表示される。
この数値が記録されていて、グラフで表示されるから、英文読解のスピードがわかる。
WPMが上がっていけば、自分の成長が実感できるし、英文を読むモチベーションにもなる。
ということで、POLYGLOTSはリーディング学習にふさわしい機能をもった有益なアプリだった。