TIME for Kids Almanac 一覧(Amazon.co.jp)
米国の名門雑誌TIMEは、12歳以下の子供(小学生)を対象とした雑誌Time For Kidsを発行している。
語彙レベルが限定されてので英語学習者にも最適なのだが、本書はそのTime For Kidsが毎年発行している年鑑。
毎年発行している子供向けの雑学辞典
Almanac は「年鑑」という意味で、一年間のニュースや統計などを記録・解説した刊行物。
様々な知識が掲載されているウンチク辞典でもある。
やさしい英語が使われているし、写真や挿絵も充実している。ジャンルは、科学、政治、地理、歴史、文学など極めて多岐にわたり、ちょっと暇つぶしにひらいても、つい夢中になってしまうことだろう。
一例として、2010年版 Time for Kids Almanac 2010(Amazon.co.jp)の中身を見てみよう。
どのページもカラフルなレイアウトになっていて楽しい。
このページは、科学技術のニュースやウンチクを紹介している。1つ1つの項目は短い英文。
様々なテーマのページがある。下の画像はペットの話題。米国で飼われているペットのランキングや魚のペットのウンチク。
右ページには「犬の飼い主に向けたヒント」が書かれている。
下の画像は、アートのページ。
色彩理論を取り上げている。これらのコンテンツは毎年変わる。毎年買っている人にとっては、その年の企画が楽しみなるはず。
下は各国のデータ。これらの基本統計は毎年掲載されている。
下の宇宙(太陽系)の知識とデータも、もしかしたら毎年掲載されるかもしれない。
毎年掲載されるコンテンツと毎年変わる企画もののコンテンツがある。
上記画像は絶滅種の話。これは毎年変わる企画もののコンテンツ。
どのページも写真や画像が多用されていて、テーマも多岐にわたりまったく飽きない。英文の量もほどほどで学習しやすい。
上記画像は歴代の米国大統領を紹介したページ。これは毎年掲載されていたはず。一言ウンチクのGuess what?は毎年変わっていると思う。
上記画像は、発明の話題。自然界の生物を参考にしたバイオミメティクス(生物模倣)の発明を解説している。
中身紹介はここまで。
Time For Kids Almanac は本当に楽しい内容で、多読用の英文としておすすめ。子供向けに語彙が制限されているだけでなく、1項目が短いので学習しやすい。
1冊読めば、相当量の英文を読んだことになる。毎年買う必要はないが、ぜひ1冊くらいは手元に用意して読んでみてほしい。
説明する英文を読む
英語教材というと会話教材が圧倒的に多いが、そのような教材はワンフレーズ単位の応答が基本になる。
そのため短文の応答だけに偏ってしまって、「話」ができないことがある。
発信型英語を磨くためには、本書のような「説明する文体」の英語に触れておくことをお薦めしたい。