マーク・ピーターセンの見るだけでわかる英文法 著者:マーク・ピーターセン |
日本人が迷いやすい英文法ポイントをやさしく解説。
著者は「日本人の英語」で知られるマークピーターセン氏。
軽く読めて英語感覚が身に付く。
ぼんやりと疑問だったところがスッキリ
本書は、「日本人の英語」シリーズのエッセンスとなっている。
英語が苦手な人でも読めるように、非常にやさしく書かれている。
英文法を網羅的に解説しているわけではなく、日本人が間違いやすいところ、迷いやすいところを18個ピックアップしている。
- 過去と現在完了
- 現在形と進行形
- willとbe going to
- 関係詞の2つの用法
- 冠詞の問題
- 名詞の「数」
- haveとget
- 使役動詞いろいろ
- 「聞く」動詞
- 「見る」動詞
- will と would
- wish と hope
- at と in と on
- work in/at/for
- by と until
- 「AとB」の表し方
- 能動態と受動態
- 2つのyou
たとえば1章「過去と現在完了」は、過去形と現在完了を個別に解説しているわけではない。
「過去と現在完了」がどのように違うのか、どのように使い分けられるのか、なぜ日本人は完了形が苦手なのか、といった観点から書かれている。
疑問だったところがスッキリわかるようになったり、英語感覚が身に付くはずだ。
英語が苦手な人にもお勧めしたい好著
本書を手に取ると、150ページほどの薄い本で、字も大きい。
英文法の解説は、先生と生徒の対話形式になっている。
英語が苦手な人でも親しみをもてるはず。
文章の量はどうしても少なくなるので、英語に自信のある人にとっては物足りないかも知れない。
しかし、エッセンスがやさしく書かれているからこそ、一読するだけで内容が頭に残る。
分厚い教材だからといって学習効果があるわけではなく、気軽に読める教材にもメリットがある。
英語をやり直す社会人にも本書をお勧めしたい。中学英語の文法を一通り終えた人なら、たとえ英語が苦手でも、楽しめるはずだ。