NHKラジオ英語講座の中で、1,2を争う人気講座「英会話タイムトライアル」。
ラジオで疑似的な英会話を行う講座。
このページでは、英会話タイムトライアルの学習内容や関連情報をまとめてご紹介します。
英会話タイムトライアルの概要
「英会話タイムトライアル」は2012年からはじまったNHKラジオ英語講座。
「SPR」「対話カラオケ」の2つの学習法で会話力を鍛える。(後述)
- ネットのストリーミングは、公式ページ「英会話タイムトライアル|NHKゴガク」へ。
- NHK出版のWEBマガジンでも紹介ページ「とっさの会話力を鍛えたい!」がある。
講師はスティーブ・ソレイシィ氏
スティーブ・ソレイシィ氏。
(写真はwikipediaから)
スティーブ・ソレイシィ氏に来歴については、「スティーブ・ソレイシィの英語教材」で詳しく解説。
英語教材の執筆でも有名で、「英会話なるほどフレーズ100」などのベストセラー多数。
英会話タイムトライアルの学習法は?
「SPR」と「対話カラオケ」の2つ。
SPRとは
SPRは、「瞬発力 Shun Patsu Ryoku」の略。
すぐに英語を口に出すトレーニング。
「日本語を英語で表現する」「英語での問いかけに英語で返答する」の2つが基本。
日本語→英語の場合、たとえば2018年10月第1週では、以下のようなフレーズがあった。
「今朝は7時に起きました。」
→ I got up at seven this morning.
「起きてる?」
→ Are you awake?
日本語を聞いて、時間内に英語で答える。
こういった日常表現の英語フレーズがすぐに口から出てくるようにするのが狙い。
対話カラオケとは
対話カラオケは、ラジオを通じて講師と疑似的な英会話を行う。
1回目:相手の問いかけにたいして、ポーズのあいだに自分なりに答える。
2回目:相手の問いかけのあとに返答例が続く。自分の答えと比較して参考にする。
たとえば、2018年10月第一週の対話カラオケでは以下のようなフレーズがあった。
OK. Your breakfast is ready downstairs. (下の階に朝食ができてますよ)
→ポーズ (ここで自分なりに英語で答える)
→返答例:Oh,thanks. I’ll be there in a minute. (ありがとうございます。すぐ行きます)
1つの正解があるわけではないので、返答例を参考にして、自分の回答を振り返って検討する。
疑似的な英会話として、英語を自分なりに考える練習になる。いわゆる英会話のリハーサルになるので、学習効果が高い。
ラジオ講座の疑似英会話は、今までほとんどなかった画期的な試み。
英会話タイムトライアルのレベルは?
上記の例にあるような基本的な英会話の内容となっている。
レベル的にはほぼ中学英語の範囲内なので、初級レベルの人でもはじめることができる。
じゃあ、初級者のための講座かといえば、そうでもない。
中級から上級レベルの人でも、英会話の経験が少ない人は、英語がすぐに口から出てこないはず。そういう人もぜひやっておきたい。
ということで、英会話タイムトライアルは、初級から上級までレベルを問わず、英語がとっさに口から出てこない人のための講座。
英会話タイムトライアルのテキストは必要?
NHKラジオ講座なので、月刊テキストがある。
紙だけでなく、Kindle版もある。
講座のテキストは、すべてのフレーズが書き起こされていて、日本語訳もある。
「SPR」にしても「対話カラオケ」にしても、最初に英文を見てしまったら学習効果がない。
テキストはあくまで復習用。
しっかり復習したい人は、テキストを使おう。
→ 英会話タイムトライアルのテキスト一覧 (Amazon)
講座の中で出てくる英語表現はごく基本的なものに限られているので、英語力のある人はテキストなしでも学習可能。
英会話タイムトライアルをまとめた本
NHKラジオ講座は、まとめ本が出版されることが多い。
英会話タイムトライアルのまとめ本も出版されているので、CD付きの書籍で一気に学習したい人におすすめ。
簡単なのにぐいぐい話せる裏ワザ英会話
2012年度~2015年度のSPR(瞬発力)コーナーを抜粋した書籍。
時間内に「日本語→英語」「英語→英語」のトレーニングをして英会話の瞬発力をつける。