難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください! 著者:スティーブ ソレイシィ、大橋 弘祐 出版:文響社 発行日:2017/7/26 |
英語を話すための「最短ルート」を説明した本。
生徒と先生の対話形式になっていて、生徒役は「難しいことはわかりませんが」シリーズの大橋弘祐氏。
先生役は、NHKラジオ「英会話タイムトライアル」講師のスティーブソレイシィ氏。
大橋氏の素朴な疑問
プロローグに大橋氏の素朴な言葉がある。
日本に訪れている外国人観光客から話しかけられて、思わずパニックになってしまった。中学生のときから普通に英語を勉強してきたのに、なんで話せないんだろう。・・・
大橋氏の独白には、多くの人が共感するはず。
日本人はなぜ英語が話せなくて、どうやったら英語が話せるのか
本書はこの素朴な疑問を探っていく。
先生と生徒の会話形式で読みやすい
先生と生徒の会話形式になっていて、とても読みやすかった。
生徒役の大橋氏に感情移入することで、先生役のスティーブ氏のアドバイスが受け入れやすくなる。
先生が質問をして、生徒が答える。
生徒が質問をして、先生が答える。
そのようなやり取りをしながら、アドバイスを伝えていく。
英会話の先生からマンツーマンでレッスンを受けるとしたら、本書のようなやり取りになりそう。
よくある英語学習ガイドの本を読む気にならない人でも、本書なら最後まで読み通せるはずだ。
「英会話ができそう」と思わせてくれるアドバイス
アドバイスの内容は、いつものスティーブ節といってもいい。
スティーブソレイシィ氏の主張にはブレがないので、著書の「国際人の英会話学習法」とも共通している。
すなわち、役に立つフレーズを使って、必要を満たすコミュニケーションをとっていくこと。
これなら自分でも英会話ができそう・・・と思わせてくれるところがいい。
本書を読めば、今まで英会話を難しく考えすぎていたことに気づく。
本書は、英会話を苦手とする人にレベルを問わずお勧めしたい。
訪日外国人から話しかけられたときに、できる範囲で英会話をしたくなるはずだ。