mini版 たった1文からトコトン学べる 私の英語ノートを紹介します。 著者:石原真弓 |
「ノート作り」の実例を紹介した本。
ワンフレーズの英文にさまざまな情報を追加する。
書くことで記憶しやすくなる。
著者は、「英語で日記を書いてみる」の石原真弓さん。
ワンフレーズに情報を追加していくノート
本書は、「たった1文からトコトン学べる」ノートの書き方を提案している。
たとえば、以下のワンフレーズの場合。
I went to bed late last night.
このフレーズからトコトン学べるノートは、どのようなものだろうか。
以下のようになる。
以下のような情報がノートに書きこまれている。
- go to bed , sleep , go to sleep ,fall asleep等の類義語の使い分け。
- 類義語を使った例文。
- go to work , go to schoolのようなgo toで始まる熟語。
- late の関連語。
- 「last + 時」表現の語法。
こうやって、ワンフレーズにさまざまな情報を書き込むことで、膨大な学習量になる。
しかも、自分で書きこんだことはしっかり記憶に残る。
疑問を持つことが大切
このノートのポイントは、英文を見たときに疑問を持つこと。
go to bed と asleep はどのように違うのだろうか?とか。
late「遅く」にたいして、「早く」は何ていえばいいのだろうか?とか。
ワンフレーズの英文を見たら、様々な疑問を持つ。それを調べて書き込むことでノートが作られていく。
「英文を見る」→「疑問を持つ」→「調べる」→「書き込む」
このプロセスをこなすことが、使える英語を身に付けるコツなのだった。
教科書に出てきたことを機械的に覚えさせられるのと比べて、学習効果は格段に高い。しかも楽しいはずだ。
本書の最初の方で、「ノート作成のポイント」がある。これは「疑問を持つポイント」のことだと理解できる。
- 時制を変える
- 類義語を調べる
- 関連語を調べる
- 熟語を調べる
- 品詞を調べる
- 重要文法を調べる
何を調べればいいのかわからないときは、上記6つを軸に調べてみよう。
本書に調べ方は書かれていなかったが、上記の内容は和英・英和・英英の各辞書で調べられる。
英語の初級者は「和英・英和」を使って、上級になったら「英英」で調べてみよう。ネットや電子辞書を使っても、はかどるはずだ。
「今までの英語学習で、疑問を持って調べるプロセスが欠けている」と思ったら、ノート作りをはじめてみよう。