第一線の記者が教える英文記事の読み方 著者:伊藤 サム 出版:ジャパンタイムズ 発行日:2000/07 |
英字新聞の読解入門。
英語学習者には3面記事を勧めている。著者の学習アドバイスも多数。
英字新聞は3面記事を読む
英字新聞を読もうとしても、どこを読めばいいのか迷ってしまう。もちろん、見出しから興味のある記事を選べばいいのだが、日本語の新聞のように思い通りに選ぶわけにはいかない。
そこで、本書では3面記事を読むことをアドバイスしている。「3面記事」というのは、いわゆる「小さなニュース」のことで、人情もの、地元ニュース、犯罪記事などが該当する。
(本書に掲載されている素材も3面記事が多い。例えば「5階から転落の男性が無事」といったタイプのニュース)
第一面の記事はどうだろうか。報道の顔とも言える第一面には、政治経済の大ニュースが掲載される。背景知識がないと理解することが難しいし、専門用語も多い。意気込んで読んでみても挫折するのがオチだ。
3面記事なら英文が易しい。1つの記事が短いこともあり、英語学習の素材に最適だという。
「英字新聞は難しい」という印象を持っている人は、第一面ばかり読んでいないだろうか。3面記事を使えば、英字新聞は気軽に読める「軽い素材」になる。
アドバイスとコラムが満載
本書には上記のようなアドバイスが満載で、これから英字新聞に挑戦したい人に最適。
出版年が少し古いが、素材として使っている記事は三面記事が多いため、内容はさほど古さを感じることもない。
著者は「英語はやさしく、たくさん」の執筆者であり、英語習得には一家言をもっている。本書でも「やさしくたくさん」を解説していて、学習法についてのアドバイスが多い。
その他にも、英文記事の「見出し文法」のような定番の内容があり、英字新聞ガイドとして一通りの内容がそろっている。
本書にざっと目を通して、「英字記事はどんなものか」を経験したら、さっそく英字新聞に挑戦してみよう。
<サイト内の関連リンク>
→ ニュース関連の書籍教材: ニュースで学ぶ英語
→ 日本のニュース: 英字新聞
→ 海外のニュース: 海外メディア
→ やさしいニュース素材: 海外の子供向けサイト