(続)アメリカの中学教科書で英語を学ぶ


アメリカの中学校(ジュニア・ハイスクール)で使われている教科書から英文を抜き出した教材。CD音声も付属。

本書は2作目となる。前作では理科のページ数がやたら多かったが、本書では、歴史、経済、政治といった文系テーマが主体となっている。

読みやすく簡潔な表現

学校の教科書は凝った表現がほとんど使われず、簡潔な記述がされている。英語学習の素材としても使いやすい。

上の画像は、経済学のページ。「Scarcity and Choice 希少性と選択」の項目。

経済学の重要な概念がこれ以上ないほど簡潔に書かれている。

簡潔な記述という点では時事ニュース素材も同様だが、ニュース英語は単発の出来事を伝える内容ばかりだ。

本書のような教科書は系統だった知識を学べるので、教科書の方が面白いと感じる人もいる。

ところで、上記画像の内容は、日本では「公民」として教えられている内容。

米国では、政治学・経済学として、それぞれの科目で掲載されている。日米の教科書編集の違いがわかる点も興味深い。

目次で興味をもったら教科書を試そう

教科書だけあって、「知識」が書かれている。そのテーマに興味がある人なら、英文を読んだり、CD音声でリスニング学習するのが楽しいはず。

ということで、本書の目次を見てみよう。アマゾンでも、なか見!検索に対応している。

  1. 歴史
    1. シークレットサービス
    2. 独立の宣言
    3. 合衆国憲法を理解する
    4. 奴隷制度
    5. 現代
  2. 社会
    1. 火星人の来襲
    2. ウィンチェスターハウス(注:幽霊屋敷で知られた家)
  3. 政治学
    1. 立法府
    2. 連邦議会の権限
    3. 連邦議会の組織
    4. 連邦議会における法案の行方
    5. 大統領の役割
    6. 行政府の組織
    7. 大統領の権限
  4. 経済学
    1. 経済学とは何か
    2. 起業家になろう!
    3. お金
    4. 株式市場
  5. 環境学
    1. 生物と環境
    2. 光合成と光
    3. ブラック・スモーカー(注:海底の熱水噴出孔)
  6. 数学
    1. 数学って何だろう

いかがだろうか。米国の中学生が読んでいる教科書の中から、上記のテーマの英文を抜き出している。

「政治学」のページが多いので、米国行政の仕組みを知るのにもってこいだ。

中学教科書は、英語素材として眺めてみると雑学的な面白さがある。最初から最後までやらずに、興味のあるテーマだけを学習してもいい。

ただし、あくまで教科書だけあって、英文がぎっしりと書かれている。(日本語訳とか、語彙の予習、内容把握のクイズもある)

イラストを多用した愉快なストーリーでもなければ、軽い英会話のダイアログ教材でもない。

ページを開けば、まさに「教科書」そのものなので、そのつもりで購入しよう。

英語の自信のない人は小学校の教科書

それにしても、学校の教科書がこれほど優れた英語素材であるとは思わなかった。

「ニュース英語」と双璧をなすジャンルになってもおかしくない。

英語力のある人は、高校の教科書へとステップアップするのもいい。

初級レベルの人は、まずは小学校の教科書がいいかも知れない。

本書と同じコンセプトで、上記は「アメリカの小学校教科書」を素材としている。

(関連)雑学・知識の英語素材ならWikipedia

雑学・知識を学べる英語素材として、Wikipediaもある。

→ Wikipedia(ウィキペディア)で多読

Wikipediaでの英語学習法を解説している。興味のある英文を選んで、多読学習が可能。

ただし、Wikipediaは音声がついていないので、リスニング学習はできない。

本書「アメリカの中学教科書で英語を学ぶ」シリーズのような英語教材であれば、音声CDがついている。

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