10億人に通じる! やさしいビジネス英会話

NHK CD BOOK 入門ビジネス英語 10億人に通じる! やさしいビジネス英会話

著者:柴田 真一
出版:NHK出版
発行日:2016/2/15

本書は、NHKラジオ英語「入門ビジネス英語」の15年度放送分をまとめた教材。

ミーティング・プレゼン・交渉・社内の信頼関係など、48の場面を取り上げている。

リアルなダイアログに良質な解説がついている。模範的なビジネス英会話教材。

中学英語から高校初級レベル

NHKラジオ英語講座「入門ビジネス英語」は、「入門」というだけあって、それほど難しい英語は使われていない。

中学から高校初級あたり英語が使われている。

多くのビジネスパーソンにとって、このくらいのレベルが最適ではないだろうか。

リアルなビジネスシーン

本書には48レッスン(=48のダイアログ)が収録されている。

テーマは、プレゼン・ミーティング・交渉・社内関係など典型的なビジネスシーンが多い。

一見すると、ビジネスシーンを取り上げた英語教材はみんな同じにみえるが、それぞれ個性があり、本書も類書にはない切り口がある。

  • ネットワークを広げる章:「セミナーで隣の人に声をかける」「休憩時間に仕事の話を続ける」など。
  • プレゼンの章:プレゼン本番だけでなく、「イメージをすり合わせる」「スライドをチェックする」といった内容がある。
  • ミーティングの章:「業績の報告を求める」「市場動向について意見を求める」「マーケティング戦略を確認する」など。
  • 顧客との交渉:「新規取引先の候補」と「長年の取引先」で、ダイアログがそれぞれ4本ある。

上記はごく一部だが、リアルな切り口ではないだろうか。

著者の柴田真一氏は金融機関で20年間の海外勤務をこなしただけあって、海外のビジネスシーンには精通している。

模範的な構成

具体的に本書の中身を紹介したい。

レッスン36「仕事を頼まれる(2)→いつまでにならできそうかを伝える」というレッスン。

合計11センテンスほどの会話(ダイアログ)になっている。このレベルのダイアログとしては、ちょうど良い英文量。

英語レベルは高校初級といった程度だろうか。実際のビジネスシーンでも、相当のコミュニケーションが取れることがよくわかる。

このダイアログは、急な仕事を頼まれて、「いつまでならできそう」と代案を伝える内容。

ダイアログを学んだら、フレーズとコミュニケーションスキルを学ぶ。

各レッスンには、4通りの解説がつく。

  • Useful Business Phrase:ダイアログに出てきたキーフレーズの解説
  • Plus One :上記の応用フレーズ
  • Upgrade your Communication Skills:ビジネスシーンに関連したフレーズ
  • Hints for Business:ビジネスシーンに関連したTIP(ビジネスマナーやコミュニケーションスキル)

レッスン36の”Useful Business Phrase”では、I could~を使うことで「いつまでならできそう」という代案の出し方を学ぶ。

「~かもしれない」と可能性を表すcouldは、「~しましょうか、~できますけど」という控えめな提案でも使われる。

このダイアログでは、無理な仕事を頼まれたときに、代案を出す表現として学ぶところがポイントになっている。

プラスアルファの学習を組み込もう

さらく詳しく could の用法を学びたい場合は、文法教材を使おう。

本書はあくまで英会話の教材なので、文法的な解説はそれほどない。気になった項目は自分で調べることが大切だ。

ほんの少し自発性を出して調べるだけで、その内容がずっと記憶に残る。

トレーニングをしても負担がない

各レッスンともに、見開き2ページでダイアログ、ページをめくった見開き2ページで解説となる。

ダイアログが短めなので、スピード感をもって学習できる。

本書はダイアログのシャドーイングをするように勧めているが、そういったトレーニング系の学習をしても負担は少ない。

NHKラジオ英語講座のまとめ教材はお勧め

ということで、本書は良質なダイアログと解説がセットになった模範的なビジネス英会話教材となっている。

本書にはNHKラジオ1年分の48レッスンが1冊にぎっしり収められて、コストパフォーマンスにも優れている。

もともとは、1週間1レッスンで放送していた内容だけに、やっつけ仕事のダイアログは1つもない。どのページもしっかりした内容ばかりだ。

NHKラジオ英語講座のまとめ教材は、コスパに優れた良書ばかりなのでおススメしたい。

→ NHKラジオ英語講座関連の書籍

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