英語と仲直りできる本 著者:デビッド・バーカー 出版:アルク 発行日:新書版 2016/1/22 |
著者は9年間にわたって日本で英語を教えたネイティブ講師。
「日本人なら必ず間違ってしまう・混乱するポイント」をまとめている。
中学英語レベルながら、間違いやすいポイントを上手にまとめている。
エッセイ風の文体なので、気軽によめる。
気軽に読めて役立つ一冊
たとえば、間違えやすいポイントとしてお馴染みの「現在完了形」「if文」、混乱しやすい表現として「<免許>を示す英語表現」とか「<・・できた>を示す英語の使い分け」など。
著者の経験談も挿入されている。「使役動詞の make と let は、完全に別の概念だと思っていたので、日本に来てから「~させる」と同じ言葉が使われることを知って、非常に驚いた」といった話があった。
その上で、「make と letの使い分け」へと解説が続いていくので、興味深く読み進めることになる。
無味乾燥な文法解説ではなく、カフェで友人と話しているような雰囲気で書かれている。このスタイルは著者の持ち味といえるだろう。
類書の中では、一番やさしい
日本を知り尽くしたネイティブの文法教材には、ほとんどハズレがない。類書には「日本人の英語」「ここがおかしい日本人の英文法」があり、どれも良書。
本書はレベルがやさしくて、表現についての項目が多い。最初に読む一冊として適切だろう。
ほとんどの内容は中学英語の範囲内なのだが、日本の学習者が苦手とするポイントを上手に拾い集めている。お勧めの1冊。