英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】 著者:中山裕木子 出版:ダイヤモンド社 発行日:2018/12/5 |
複雑な英語を作るのをやめて、3語(主語、動詞、目的語)のシンプルな英語を作る。
人気教材「会話もメールも英語は3語で伝わります」の続編。
本書は100個の英文を使って、シンプルな英語を作る練習をする。
「3語の英語」おさらいから
3語の英語とは、「主語+動詞+目的語」を使って英語を組み立てること。3語の英語を強く意識することで、シンプルに伝わる英語を作れる。
「あなたの仕事はなんですか?」と聞かれたときに、「アパレル関連です」と応えるとしよう。
どんな英語にするだろうか。
My work is related to apparel.
日本語に引きずられて、こんな英語を作ってしまいがちだ。3語で英語を作ると以下になる。
I sell clothes.
I design women’s clothes.
シンプルに、動作(売る、デザインする)を伝える。3語の英語は、相手にシンプルに伝わる英語になる。
本書は、3語の英語を作る練習を100個用意されているが、最初に「3語の英語」のおさらいから始まる。
前著を読んでいない人に配慮されているので好感がもてる。「3語の英語」を作るコツについても、最初に整理されている。
3語で伝えるからこそ本質をつかむ
本書は100個の英文があって、日本人がつくりがちな複雑な英文を3語の英語に変換する。
具体例を見てみよう。
「息子は高校でサッカー部に入っています」と伝えたいときにどういう英語にすればいいだろうか。
日本語をそのまま英語にすると以下。
My son belongs to a soccer team at high school.
それを3語の英語(主語、動詞、目的語)で作ってみよう。
My son plays soccer at high school.
「息子は高校でサッカーをやっている」でいいのだった。「~部に所属している」という冗長な内容を伝えようとしなくていい。
3語の英語を意識するからこそ、伝えたい内容の本質をつかんでシンプルな英語にできる。
具体的な動詞に注目する
別の例を見てみよう。
「セミナーの企画を担当しています」という内容を英語にする。
そのまま英語にすると以下のようになる。
I’m in charge of planning seminars.
「担当している」という言葉を使わず、具体的な動詞で考えると以下のようになる。
I plan seminars.
「私はセミナーを企画している」でいい。自分の仕事を聞かれたら、具体的な動詞で応えるようにしよう。そうするとシンプルになる。
シンプルに伝える習慣をつける
本書を読んでつくづく感じことは、日本語をそのまま英語にすると複雑な英語になること。
日本語から発想せずに、伝えたい内容の本質をつかむことが大切だ。そして、本質を伝えるだけなら、びっくりするほどシンプルな英語で十分だ。
問題は、どうやって「伝えたい内容の本質」をつかめるようになるかという点。
そこで、本書が提唱する「3語の英語」が役に立つ。
複雑な英語をやめて、「3語の英語」を作る練習を繰り返すことで、徐々に伝えたい内容の本質をつかめるようになる。