構文的予測がつくレベルへ
英語の理解スピードを上げるためには、英語が一部話されただけで、次にくる可能性のある英語が品詞レベルで直観的に予測できる必要がある。そのためには、文法学習はもちろんだが、それをしっかり身につけるために1文ごとに構文的読解を行うスラッシュ・リーディング学習を行う。これによって、英語の語順で文頭から理解し、続く英文も予測できるようになる。
- (参照)トレーニング別>スラッシュリーディング
- 英文を文法機能(節)ごとに区切って読むトレーニング。英語を前から理解するための基本的な練習法。
意味的な予測がつくレベルへ
どの分野にも言えることだが、多くの場数を踏むとパターンがわかってくるので楽になる。それだけ、起きることの予測がつくのである。英語においても多くの英文に触れたり、実践の場を持っていると、かなりの程度予測がつくようになるものである。
もっとミクロな話でいえば、ある語にたいして意味的に結びつきうる語(コロケーション)は限られてくるという観点が一つ。もう一つは、ある状況・ある分野において使われる語彙や表現は限られてくるという観点である。これらは、通常の英語学習で自然と身に付くとは思うが、多読学習などの量を重視した学習も考慮したい。
- 洋書(多読用Graded Readers)
- ネイティブの児童用に発行されている洋書。語彙制限があるので多読に最適。
- (参照)トレーニング別>多読
シャドーイングで内容把握のスピードアップ
シャドーイングは、もともと同時通訳用のトレーニングということだが、内容把握スピードをあげる効果がある。話される英語をすべて口に出してついていくことで、話されているスピードとまったく同時に理解しなくてはならない。
英語を単に聴くだけのリスニング学習では、いくつかの英文をスキップしたり、前文に固執して流れているの文を聴いていないということが起こりがちとなる。シャドーイングをやっているケースでは、そういったスキップや固執が不可能なため、話されると同時に理解し続ける練習になる。
- (参照)トレーニング別>シャドーイング
- 究極の英語学習法 K/H System <レビュー>
- シャドーイングを中心とした中級者向け学習法解説。(中級程度~)