ディクテーション練習に特化したアプリ。
短い英会話350問、TOEIC形式100問という膨大な量。
出題と解答・解説だけのシンプルな機能で、アプリ特有のゲーム性はないが、ディクテーション練習には十分。
PCで学習するときは英語リスニング無料学習館へ。(問題の中身は同じ)
ディクテーションは専用教材で学ぶ
ディクテーションは、英語の音声を聴いて、それを文字に書き起こすトレーニング。
英語を完全に聞き取らなくてはならないので、リスニング能力を鍛える効果がある。
1センテンスだけの音声を何度も聴くことになるので、英語の文章が吹き込まれた通常の教材だと使い勝手が悪い。
そこで、えいご漬けをはじめとするディクテーション特化のソフトウェア教材が人気だった。
当アプリ「ディクトレ」を使えば、スマホでのディクテーション練習が可能になる。(下記で紹介するように、英文をスマホに入力する必要はない)
問題が多く、英文は短く、解説は丁寧
実際にディクトレの画面を見てみよう。
とにかく問題数が多くて、短い英会話350問、TOEIC形式100問を収録している。
それぞれの問題で1フレーズの応答が含まれている。1フレーズごとにディクテーションするので、1問につき2問(2フレーズ)のトレーニングする。
つまり、1000回近くのディクテーションを行うだけの問題数が含まれる。
会話の内容は、上記のようにバリエーションに富んでいる。飽きることがなさそう。
最初から順番にやってもいいし、面白そうなタイトルを選んで回答してもいい。
音声は、1回再生とループ再生が用意されている。
通常は、1回再生を聞き取れるまで押すことになるだろう。
出題される英文は短めで、ディクテーションに相応しいものばかり。
答えには、正解の英文だけでなく、日本語訳、重要単語・熟語、解説が含まれる。
自分で調べる手間が省けるし、ボキャブラリーを増やすこともできる。解説を読めば、「なぜ聞き取れなかったのか」のヒントにもなる。
紙に書きたい人でも使いやすい
ディクトレの大きな特徴は、アプリにしては珍しいほどのシンプル設計にある。
上記のように、「答えを確認」をタップすると、英文が示されるだけ。答えの英文を見ながら、自分で正しかったかどうかを確認することになる。
入力した英文の正否を自動判別する機能はないし、成績を保存する機能もない。
実は、これがデメリットではなく、メリットなのだ。
というのも、スマホに英文をいちいち入力するのは面倒だから、紙のノートに書きたい人が多いはず。
出題と答え合わせだけに当アプリを使う人が多いはずなのだ。
となると、自動判別や成績保存は、むしろ邪魔になる。そんな機能があったら、紙のノートに書く人にとっては全問不正解になってしまう。
ディクトレなら、どこに解答を書こうと自由だし、問題を自由に選べる。このシンプル設計は、ユーザーの利便性を考えれば必然的なものだと思う。
ディクトレのメリットまとめ
タッチタイピングができる人にとっては、当アプリのWEBサイトである英語リスニング無料学習館とか、えいご漬け、あるいはiKnow!の方が望ましい。
キーボードで英文を入力するので、スマホの面倒な入力もなく、紙に書く必要もない。スピーディーにタイピングしていくだけなので、気持ちがいい。
しかし、あくまでスマホアプリ(無料)の枠の中で考えるなら、ディクトレが決定版アプリではないだろうか。(注:有料のアプリについては調査中)
ということで、ディクトレのメリットまとめ。
- 問題数が多い
- すべてのフレーズが短めでディクテーション英文に相応しい
- 解説が充実している
- 紙に書いて解答したい人でも使いやすい
要望をいえば、「海外旅行」「空港」「ショッピング」のように、実用性を重視してテーマ分類してほしかった。これがあるとユーザーの学習意欲を引き出せると思うのだが。