新・基本英文700選

文法構文ごとに英文を700個収録した書籍。

その網羅性に特徴があり、一通り学習すると重要な文法構文パターンをすべてチェックすることができる。受験英語における長年のベストセラー。

700例文で英文の型を網羅

本書は、2つのパートに分かれている。

  • “Patterns of English Sentences”(英語の基本文型):5文型やIt構文など。
  • “Essentials of English Grammar”(重要文法事項を含む構文):時制、不定詞、関係詞など。

文法・構文を秩序よく網羅することで、英文の「型」の全体像を提示するのが狙い。

見開き2ページで、左に英文、右に和訳が掲載されている。

ページの下部には、英語表現を抜き出した若干のコメントが付いている。しかし、文法・構文の説明はほとんどない。

700の英文と和訳がズラッと並んでいるだけの教材となる。(CD音声は付属)

700選をどのように使うか

本書は昔から賛否両論だったが、使い方を間違えなければ実力アップに役立つ。

まず、文法・構文についての解説はないので、わからない点があれば他の解説書にあたる必要がある。当然ながら、文法初級者が取り組む教材ではない点に注意しよう。

「700選」のような網羅性のある教材のメリットは、知識の穴となっている部分を見つけられる点にある。一通り文法構文を学んだ人がチェック用に使うといい。

自分の弱点となる文法構文を700選で見つけて、その部分を別の教材で学ぶ。それを繰り返すことで、英語の力が向上するはずだ。

700選が提案するのは和訳と英訳

本書は「利用法」として以下の学習を勧めている。

  1. 英文和訳の練習をしましょう。
  2. 和文英訳=英作文の練習をしましょう。

左ページの英文をみて和訳し、次に右ページの和文をみて英訳する。700例文の和訳・英訳が本書のコアトレーニングとなる。

和訳・英訳の平行ライティングは、原文復元法のページでも述べたが、やってみると学習効果が高いので、見直されるべき学習法ではないだろうか。

700選は各項目ごとに一例文なので、文法項目をしっかり身につけるためのパターンプラクティス系ライティングには適さない。あくまで、総チェック用である。

また、700選は「日本文を見れば英文をスラスラ言えるまで暗唱する」ことを勧めているので、瞬間英作文に近い学習法になる。教材の構成も似ているので、瞬間英作文は700選を参考にしたのだろう。

実用英語とバランスを取る

社会人が英会話を身につけたい場合には、もっと文法項目数をしぼって、それを使いこなせることが大切かも知れない。

少ない英語の材料でも驚くほど多様なコミュニケーションが可能であり、使える部分を増やしていくのが実用英語の基本といえる。受験勉強のように網羅性ばかり追求していくと、使えない英語で終わってしまう危険性がある。

ただし、リーディングにおいては広範囲な文法構文力がより求められるので、英会話だけでなく読み書きを含めたトータルな英語力という観点に立つとすれば、「700選」のような教材で構文力をブラッシュアップしておくことは重要といえる。

伊藤和夫氏の著作
本書の著者は、受験英語・構文分析の代表的な講師。本書以外にも次のような著作があり、支持者も多い。

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