英語教材を選ぶときの注意点

リーディングとリスニングの隔たり

リーディングとリスニングには意外に深い溝があるので、書き言葉と話し言葉はそれぞれ違う2つの言語だと考えておいた方がいいという。リーディングに偏った学習をしてきた人は、驚くほど簡単な文章のリスニングができないこともよくあることなのだ。

スキルに偏りがあるなら、どれほどリーディングができようとも、リスニングは中学レベルから始めることになるだろう。片方のスキルが得意だからといって、違うスキルも同様に高いレベルの教材を選ばない方が良い。

TOEICで実力を把握するときには

教材のレベル案内でTOEICのスコアが目安になっていることがよくある。その場合、リスニングとリーディングの得点がほぼ同じことを前提にしている。TOEIC(L350、R350)の人は700点向けの教材を使うのがもっとも適していることになる。

しかし、同じTOEIC700点の人でも、(L250、R450)の人はどうなるだろうか。かなりスキルのバランスが偏っている。その人は、リスニング教材は250を倍にした500点用を使い、リーディング教材は450を倍にした900点用を使うと、もっとも実力に合った教材を使っていることになる。

難しい教材を使いたがる傾向に注意

難しい教材を使いたがる人をよく見かける。簡単な教材より勉強した気になるし、実力も上がった気がするのだろうか。あるいは、自分の英語レベルを実際より高いものと誤認しているからだろうか。

いずれにせよ、最終的に身についていなければ無駄になってしまうことを忘れないようにしよう。英語学習が続けられずに挫折を繰り返した人は、使っていた教材が「自分のレベルに合っていたかどうか」、特に「難しすぎなかったかどうか」を自問してみよう。

易しい教材は内容に制限があるために、自分の興味を重視して教材を選択する際にも、難しい教材を選びたくなる。一つの解決策としては、簡単で気楽に学習できる教材と、それなりに難しくて張り合いのある教材の二つを平行してやってみる方法がある。(教材の組み合わせ参照)

上記の他、教材選択の失敗はなぜ起こる?も参照。

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