私の英単語帳を公開します! 著者:尾崎 哲夫 出版:幻冬舎 発行日:2004/3/26 |
著者の英単語帳を紹介する。
1つの英単語に様々な情報を追加することで、英語力を向上させる。
英単語を対訳で覚えている人は一読の価値あり
英単語帳というと、単語・和訳・例文がワンセットになって羅列されているイメージがあるが、学習効果という点で評判がよくない。
本書は、そのような羅列型ではないひと味違った英単語帳を提案している。
ページを開いてみるとわかるが、実はそれほど変わった内容ではなく、要するに関連情報を追加していくノート。
- 類義語を載せる。
- 多義語であれば意味ごとに例文を載せる。
- 語源から派生語を載せる。
- 1つの日本語から関連する英単語を載せる。
- 英単語と結びつく前置詞を載せる。
- 似た意味をもつ英単語をひとつのページにまとめて、それぞれのニュアンスの違いを書く。
ある程度英語を学習してきた人にとっては、常識的なノートに感じられるだろう。
初級程度の方にとっては、ノート作りの参考になる。
1つのテーマから連想を広げて、自分で調べて、次々に情報を書き込む。そういった自発的な学習法を学べる。
英単語と和訳を一対一対応で機械的に覚えているような人には、すぐにでもお勧めしたい内容である。
図解に注目
本書の中の図解に注目してほしい。英単語を丸でくくって関連語を矢印で結んで、というように単純ではあるが効果的な図解をしている。
勉強が得意な人のノートほど、大胆かつ有機的な図解が施されているという。
最近、「図解の仕方」といったタイプのビジネス書もよく見かけるが、図で表現するのは柔軟な発想を磨くのに役立つという。
英語に限らず、上から一行一行線状で書いていくノートのとり方は意識して避けるようにすると新たな発見があるかも。
英単語ではなくフレーズの場合
類書として、以下の教材をレビューした。
こちらは「英単語帳」ではなく「英語ノート」。英語のワンフレーズをもとにして、様々な情報を書き込む。
どちらの教材もコンセプトは同じ。単に丸暗記するのではなく、疑問をもって、調べて、ノートに書き込む・・・ということ。
英語が上手くなる人の基本的なスタンスなので、大いに参考になる。