はじめてのシャドーイング

シャドーイングガイド

はじめてのシャドーイング

シャドーイングというのは、英語の吹き込み音声に少し遅れて声に出すトレーニング法。耳で音を聞いて、すぐに口に出す練習法である。ここ数年の間に多くの教材で採用されたので、ずいぶん普及したように感じる。本書は、「はじめての」というタイトルにあるように、シャドーイング練習法をあまり知らない人にむけて、その意義から練習法まで詳しく解説している。

本書では「プロソディ分析」という聞き慣れない用語が出てくる。これは、発音の連結、ストレス、抑揚などを掴むために、その音声特徴をテキストに記号で書きこみながら研究する。いわゆる「英語のリズム」を掴む練習である。リスニングにもスピーキングにも役に立つ練習なので、用語はともかく、多くの学習法書籍が薦めているトレーニングとなっている。

シャドーイングの解説教材といえば、以前から当サイトで薦めている「最強の英語学習法K/Hシステム」がある。K/Hシステムは、実際に講師がシャドーイングをやってみせる講義CDが付属されているなど、とにかく内容が濃い。それに比べると、本書はさらっとし過ぎているようにも思われるが、逆に読みやすくなっているともいえる。

ところで、本書には実際にトレーニングするための学習素材が付いているが、このレベルが少々気になった。「はじめての」とあるくらいだから、このトレーニングをはじめて行う人を想定しているはずだ。筆者は中学レベルからシャドーイングをはじめるべきだと考えているので、本書の素材の難易度は若干高すぎるように感じた。中級程度の人はたいていシャドーイングを知っているし、まして中級を対象とした類書は多い。そのため、本書には初級レベルの人にシャドーイングを普及する役割を期待したのだが、そのあてが外れてちょっと残念だった。

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