辞書サイトで著名なWeblioのスマホアプリ。
約80個の複数の辞書から一度に検索できる。英和和英辞典として、約990万語を収録。
音声の再生や単語帳機能もある。
英英辞典よりも親しみやすい
今まで、当サイトでは「コウビルド英英辞典」や「Dictionary.com」といった英英辞典のレビューに力を入れてきた。
中級レベル以上の学習者にとって、英英辞典は最高のリーディング素材なので、ぜひ試してほしい。
しかし、初級~初中級レベルの学習者にとっては、英英辞典は少し敷居が高いかも知れない。
今回レビューする英和和英辞典は、日本語で語義を解説しているから、初級レベルの人にはこちらがオススメとなる。
以下で説明するように、「英単語の意味を調べる」という次元ではなく、英語の教材として使ってほしい。
辞典は英語教材として使う
Weblioアプリは、以下のようにシンプルで整理されたホーム画面になっている。
“adapt”を調べてみると以下の検索結果となった。
最初に表示されるのは、「研究社 新英和中辞典」。英語学習者の定番辞典が無料で使えることになる。
下にスワイプすると様々な辞書も横断検索されるが、よほどの業界用語でもなければ、研究社の辞典で充分だと思われる。
「英和和英辞典の良さ」は、語法が日本語で解説されているところ。(当たり前ではあるが)
もうひとつ”explain”を調べた結果が以下。
1つ1つの語法が整理されているし、間違えやすいポイントについても、
【比較】Will you explain me the rule?は不可
と、わざわざ注意している。
辞典がそのまま英語教材そのものになっている。ただ読んでいるだけで、英語教材で勉強するのと同じ効果がある。
英和和英辞典は、単語の意味を調べて終わり・・・という使い方をしてはならない。教科書を読むように、語法も例文もじっくり時間をかけて読むようにしたい。
辞書アプリの全機能を搭載
Weblioには、辞書アプリとしての機能はほぼすべてある。
- 音声を聞くことができる
- 語義や例文のリンクから再検索できる
- 例文、類語、共起語がある
- 英単語帳に登録できる
スマホに入れておく英和和英アプリは、Weblioがあれば十分だと思われる。
ためしに例文機能を見てみよう。”adapt”を検索して例文をみた画面。
adaptを含む例文が834個表示される。すべての例文かどうかは確認しきれないが、例文の音声も聞ける。
通常の辞書では、1つの語義に1つの例文が表示されるだけで終わってしまうことが多い。
Weblioは大量の例文を表示してくれるので、英単語のイメージをつかむことができる。
辞書アプリというより英単語学習アプリ
英語学習者にとって重要なのは、英単語帳に登録する機能だ。
調べた英単語を登録することができる。
右上のメニューには、「単語帳の復習」コマンドがあり、登録した英単語を学習できる。
復習法は2つあって、和訳の4択で答える「選択式問題」、覚えたかどうかを判断するだけの「フラッシュカード」。
ほとんどの人はフラッシュカードを使うことになるだろうか。音声も聞けるし、例文もある。検索結果の「詳細」にすぐ飛ぶこともできる。
しっかり復習をしておけば、英単語力がつくことは間違いない。
ということで、Weblioの英語辞書アプリは、研究社の辞典を英語教材として使うことができるし、あらゆる機能を持っている。自信を持っておすすめできる辞書アプリだ。