イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880 著者:吉野 邦昭, 永井 堂元, 佐藤 文昭 (監修) 出版:あさ出版 発行日: 2017/2/28 |
イラストと「ダジャレ」で英単語を覚える本。
言葉遊び感覚で楽しむ教材。
英単語のダジャレとは
駄洒落(だじゃれ)とは「似通った音を持つ言葉をかける遊び」のことだが、本書では英単語の発音をダジャレにしている。
全単語にイラストがあり、けっこう分厚い。
具体的に中身を見てみよう。
↑ quit 「やめる、中止する」は、
クイッとビールを飲んで、今日の仕事をやめにした。
quitを見るたびに、この文章が浮かんできそうな気がする。ツボにはまるダジャレはずっと忘れないはずだ。イラストもいい。
次に、punctual「時間に正確な」を紹介したい。↓
「パンクとちゃう?」彼が来ないのは。いつもは時間に正確なのに。
こんな感じで、英語の発音を語呂合わせにして、覚えやすくしている。
こういった言葉遊びは好き嫌いが分かれるが、好きな人なら1122個の英単語をこの要領で楽しめる。
上記で紹介した英単語は、けっこう上手いダジャレにできているもの。中には、かなり無理があるダジャレもある。
トンチを愛でる
この手の教材は、学習効果を期待すべきものではないはず。
本書を読んでいる時間を「勉強時間」に入れるよりも、「趣味の時間」に読みたい。
著者はその英単語をどんなダジャレにしているのか。
「そうきたか!」「うまい!」とか、「それは無理」というように、笑点を観るように楽しもう。
ダジャレだけではナンセンスに思えても、イラストがあるから許せる。
英単語の親近感を上げる
本書に収録されている英単語のレベルは、DUO3.0とほとんど同じだと思われる。高校英語の標準的なレベル。
このレベルの英単語力が極端に不足している人にとっては、英単語への親近感を上げる効果がある。
言葉遊びでもいいからテキトーに英単語に触れておく。そうすれば、通常の英語学習をしていて同じ単語に出会ったときに、「そういえば、これあった!」と思い出して記憶しやすくなる。