実践英語応対マニュアル 電話&受付

新版 実践英語応対マニュアル 電話&受付 CD付

著者:宮川 幸久
出版:三修社
発行日:2008/9/17

オフィスの電話英語を学びたい人にオススメの応対マニュアル。

「電話を受ける」「電話を取り次ぐ」「電話をかける」そして「受付対応」の4パターンの英語を学ぶ。

著者の宮川幸久氏は、受験英語の「英単語ターゲット」シリーズで有名。

中学2年の英語で電話応対はいける

シチュエーションは全部で42あり、「相手の名前を聞く」「用件を聞く」「取り次いでもらう」「待ってもらう」といった基本の他、「同じ姓の者が複数いるとき」といったリアルなシーンも取り上げている。

本書で印象的なのは、すべての会話文が簡単なこと。以下、「(電話で)取り次ぐ相手が不在のとき」のシチュエーションを引用してみたい。

A: May I speak to Mr.Satoh?
J: I’m sorry, but Mr.Satoh is off today.
A: Will he be in his office tomorrow?
J: Yes. He’ll be back tomorrow.
A: OK. I’ll call back again.
J: Thank you for calling.

おそらく中学2年くらいの英語レベル。NHKラジオ英語講座なら、「基礎英語2」のレベルだと考えられる。

このレベルの英語力があれば、「約束の有無を聞く」とか「代理の人に会ってもらう」など、あらゆるビジネスシーンで応対が可能だとわかる。本書にざっと目を通せば、ビジネス英語のイメージがガラリと変わるかも知れない。

中1英語でここまで話せる書ける!」でも書いたことだが、中学英語が身に付いていればほとんどのコミュニケーションは可能になる。何より大切なのは基礎を固めること。

ビジネス英語の教材は「格好が良いハイレベル教材」が多いことにも注意したい。ビジネス英語だからといって、必ずしもハイレベルの英語が必要なわけではない。ビジネス英語を学んでいる方は、教材が自分のレベルに合っているか確認してほしい。

本書は、すべてのシチュエーションで「覚えておこう」「ワンポイントアドバイス」というエッセイが付いていて、応対のノウハウが満載。このジャンルの教材を探している人にオススメしたい。

タイトルとURLをコピーしました