メモで身につく日常英語 著者:リサ・ヴォート 出版:実業之日本社 発行日:2010/5/28 |
日常のメモを英語で付ける教材。
メモといってもいろいろあり、TODOリスト、旅行の計画、家事のメモ、目標のメモ、励ましのメモ、お金のチェックリストなど。
どれも日常に密着した内容で、本書を読んでいると英語でメモをしたくなってくる。
気軽にできるアウトプット学習
「英語でメモ」というのは、本書以前には見かけなかった切り口。
たしかに気軽にできそうだし、実際にメモした英語はずっと記憶に残りそう。日常に密着した英単語を覚える効果もある。
似たタイプの学習には、英語で日記、英語でtwitterなどがある。日常のちょっとした経験を英語でアウトプットする学習法となる。
シンプルでナチュラルな日常メモ
本書の内容は、様々なメモ毎に例文を載せたり、表現、ワードリストなど、ごくオーソドックスな作りになっている。
上記は「目標のメモ」。英語の例文が掲載されている。
「コーヒーは1日3杯以内」はよく使いそうな言葉だが、すぐに英語が出てくるだろうか?
I won’t drink more than 3 cups of coffee.
メモ英語によって、日常のちょっとした表現がすぐに出てくるようになる。学習効果はけっこう高そうだ。
上記画像は4章「メモパターン」の章で、メモするときによく使う英語表現を紹介している。
「・・・を買いに行く」とメモしたいときは、”Shop for …”と書くことがわかる。
メモ教材の魅力
本を開いて読んでいると、肩の力を抜いて日常を楽しむような、そんな雰囲気がある。様々なメモの例文から、著者がシンプルでナチュラルな暮らしをしている様子が伝わってくる。
本というのは不思議なもので、著者が楽しんで作っかどうか、自信をもって作ったかどうか、伝えたいメッセージのあるかどうかなど、著者のパーソナリティが読者に伝わる。
オーソドックスな本なのに人気があるのは、そのあたりに理由がありそうだ。
英語でメモできないときは?
このタイプの教材は、最初から最後まで読むものではなく、必要な部分を拾い読みするのが適している。大切なのは、英語でメモをつける実践につながるかどうかだ。
日常メモの英語は簡単なので、実践しやすい。「これなら自分でもできそう」と思わせてくれるところがいい。
ただし、実際にやってみると、メモしたい内容が英語にできないこともある。本書に例文が見当たらないときは、ネットで英語表現を検索してみよう。
時間がないなら、日本語でメモすればいい。リストによって英語だったり、日本語だったり。そんなハイブリッド・メモでもOKだ。すべてのメモを英語にしようと頑張るのではなく、気楽に英語メモをはじめてみよう。