音読のトレーニング概要
音読とは英文を声に出して読むこと。初級者にとってはリーディング学習の中心となる。
従来、英文を目で追うだけの学習が行われていたが、そのような黙読で言語を習得するのは無理がある。実際に声に出して練習する時間がなければ、言語は習得できない。
ただし、英文を見ながら適当に声に出すのではない。音読の模範となるネイティブの音声は必須。
音読の一般な手順
- まず英文を黙読。その中の疑問点をピックアップする。
- 疑問点となった語彙や文法・構文事項および発音をテキストや参考書で確認し、疑問点をなくす。
- 付属CDの音声を参考にして、何度も音読。最初は、発音やスピードに注目してスムーズに読めるように練習。その次は、読みながら同時にその内容を理解するように何度も音読。
注意点:音読とリピーティングは常にセットで行う
「音読」という言葉は「声に出して読む」ことだけを意味するので、ただ英文を声に出しているケースがある。それだと間違った発音を身につけてしまうばかりか、リスニングの上達も阻害してしまう。
音読学習をする際には、必ず音声(付属CDなど)を使って学習すること。何よりもまずCDの音声を真似て声に出すことが大切。
そのため、音読はリピーティングの一環として行われることが多い。
(参照)トレーニング別>リピーティング
音読の教材例
注)音読はCDとテキストがあればどの教材でも練習可能なので、自分のレベルと興味にあった教材で行うのがベストです。 以下は参考まで。
究極の音読プログラム 初級コース
スロースピード・リスニング 、文法解析、スラッシュ音読、シャドーイングの4ステップで学習する。
スラッシュごとに内容を把握しながら音読する「スラッシュ音読」に特徴があり、優れた学習プログラムになっている。
音読パッケージトレーニング
音読、リピーティング(リテンション)、シャドーイング、リスニングを組み合わせるトレーニング。1つの英文素材にたいして、声に出す練習を多角的に行う。
瞬間英作文の著者による人気教材。音読パッケージと瞬間英作文をセットで行うことを勧めている。
音読で鍛える英会話
中学2年程度のやさしい英語で、「賛成する、反対する、依頼する、尋ねる」等の機能表現を学ぶ。音読しやすいように短めのセンテンスを採用。
5つ程度のセンテンスをモノローグで学んでから、同じ英文を使ってダイアローグを練習。著者は、NHKラジオ英語の人気講師だった岩村圭南氏。
英会話・ぜったい・音読
音読トレーニングの普及に貢献した国弘氏が著者。
中学英語+音読セットのシリーズ。中学3年の教科書から12編を抜粋して、音読を活用して学ぶ。
学習メソッドは、リスニング、音読、筆写という流れ。筆写が入っている点に特徴がある。
音声があれば他の英語教材でも音読可能
その他の音読素材として、当サイトの書籍教材カテゴリにある「リスニングと英語トレーニングの本」ページにある教材を参考にしてほしい。
音声とテキストがあれば、どんな英語教材でも音読トレーニングは可能。
音読トレーニングは何度も同じ英文を読むことになるので、気に入っている英文で学習したい。