著者:小林 敏彦
出版:語研
発行日:2001/09
米国政府が運営する海外向け放送局VOA(Voice of America)の中にはSpecial English という部門がある。
Special English は英語が母国語ではない人(英語学習者)向けの放送で、使用語彙は1500程度、ナレーションスピードは毎分100語程度に抑えられてる。
本書はその放送から、国際ニュースを60編ほど選んで素材にしている。
(※注:Special English は Learning English に名称変更されました)
人間の発話によるスロースピード
上記サイトからも各ニュースの音声とテキストがダウンロードできる。一度聞いてみると、たしかに Special (特殊な)放送だという印象を持つはず。まるで子供に絵本を読み聞かせるかのように、非常にゆっくりとニュースが読み上げられているのだ。
人間がゆっくり読み上げると意味上の固まりごとに息継ぎをするので、スラッシュ・リスニングの練習に適した素材となっている。
機械の再生機能でスロースピードにすると、均一的に遅くなってしまうので役に立たない。
初中級程度の方は、このようなゆっくりした英語で、英語を前から理解するトレーニングをしてみてはいかがだろうか。
以前「通常スピードでの英語学習」を推奨するキャッチコピーが流行ったことがあった。単語ごとに細切れで発音するような不自然な英語学習を戒めてのことだと思われるが、 この放送の場合はそういった心配はいらない。
VOAのスマホアプリ
VOA関連のスマホアプリは人気がある。
アプリとしての出来が良いので、英語ニュースで学習したい人におすすめ。