ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

英語のエッセンスを独自の解釈で

本書は英語の仕組みを解説しているのだが、従来の文法用語を使っていない。

主語 → 主役
目的語 → 脇役
修飾語 → 化粧品

こんな感じで、親しみやすい言葉を使っている。

英語に苦手意識があって、従来の文法用語にアレルギーのある人には、「もう一度英語をやってみようか」という気になるかも知れない。

英語の仕組みについても、イラストや色分けを使って、親しみやすい解説を目指している

あらゆる文法事項を説明しているわけではなく、「可能な限りシンプルに、最小限に」まとめている。

英文のパターンについて、以下のような仕分けをしている。

  • 基本形の文(従来の5文型でいえば第3文型を基本に置いている)
  • イコール文
  • 否定の文
  • 疑問の文
  • B消失文
  • and連結文
  • A→B/B’
  • A→B=B’
  • 代役の文

従来の肥大化した英文法とは異なり、ごく最小限のパターンでまとめている

本書の後半には簡単な英文物語があって、1文毎に仕組みを解説する。物語を読みながら英語の構造が自然と身に付くようになっている。

英文法を勉強しないなら、せめて本書くらいは読みたい

英語のエッセンスを独自の解釈で紹介しているので、意欲的な本であることは間違いない。

しかし、従来の文法解説と比べて、「わかりやすい解説になっているか?」と聞かれると、なかなか評価が難しい

英語に苦手意識がない人にとっては、従来の文法解説書を学んだ方が、理解が早いような気がする。

ただし、「英文法の解説書なんて読む気がない」という人にたいしては、本書を読めばなんとなく英語の全体像がつかめるので、本書をお勧めすることができる。

英語の全体像がわかってくると、「もっと知りたい」と思って、従来の英文法をやってみる気になるかも知れない。

ということで、本書のターゲットは、従来の英文法を勉強する気になれない人だと思われる。

2002年の大ベストセラー

本書は2002年に全書籍の売上2位に入るほどのブームとなった。

今でも、大型書店とかAmazonでは見かける。しかし、話題にはならなくなった。

本書の役割が終わったのかどうかは、まだ判断できない。

初級者にとって本当に役立つ教材なら、今後もずっと売れていくはずなのだが。

確実に言えることは、本書のような「工夫に満ちた教材」は今後も出てきてほしい。

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