販売元:アルク
価格:35,000円(4ヶ月)
リンク:http://ec.alc.co.jp/course/g3/
概要
旧「英文法マラソン」を大幅にリニューアル。イラストを効果的に使って、文法の本質を理解できるように工夫した講座。総合監修の田中氏は、コアイメージで英語を学ぶ方法論を以前から提唱している。
長所
イラストを多用しているのは、ネイティブの発想を直感的に把握するためでもあるが、文法を苦手とする人に親しみをもってもらう狙いが大きい。通常の文法解説なら学校でも提供しているので、こういった新しい工夫で英文法をやり直したい人も多いはず。
カリキュラムを見ると明らかだが、英語の「本質」を理解することに重点を置いている。「英語の主語はなぜ重要なのか?」「使役・知覚動詞のニュアンス」「willとcanの本質」などなど。大量の練習で身につけるのが文法学習の王道だが、その前にこういった「本質の解説」に触れることで学習効果が出てくるだろう。
会話に役立つ英文法をテーマにしているため、フレーズ暗記型の安易な英会話を卒業したい人にとって、本当の英語力をつけるきっかけになることだろう。
書籍を使った独学が続かない人は、このような講座をペースメーカーにして一通りの英文法を学んでしまうとよい。1日40分、週に4日なのでペースとしても無理がない。4ヶ月で基本文法をマスターできるようになっている。
短所
イラストを添える効果はどのくらいあるか、というと微妙ではある。文章ですぐにわかる程度の当たり前のことをイラストで表現している印象もあり、「イメージトレーニング」というタイトルに過大な期待は禁物といえる。もちろん、イラストがあることによって学習効果が落ちることはないので、親しみが増していることは間違いないが。
このサイトでも紹介しているが、文法に関しては書籍教材にも優れたものが多い。それらと「英文法マラソン」を組み合わせることで、より大きな効果が望めるだろう。
一言
文法を理解していないまま英語を勉強すると、とにかく効率が悪い。身につくはずのことが、するすると抜けていって実力がほとんど伸びないことになる。文法に自信がない人は早急に対策をたてよう。