「チャットタイプの英会話サービス」が持つ弱点
ネットを通じて英会話を行う「ネット英会話サービス」は、英語を学ぶ手段として定着しつつある。
現在、普及している格安タイプのネット英会話は、スカイプチャットの感覚で英語を話すものが多い。英会話スクールというより、海外の友人とスカイプで話すイメージ。
ここに難点があって、「チャット感覚で英語を話せる人は多くない」という現実がある。いざ話そうとしても、英語が口から出てこない人が大多数ではないだろうか。
サービス提供側もこのポイントには配慮して、簡単なテキストを用意するなど対策をとっているが、試行錯誤が続いている段階である。
英会話スクール色を出すことで広範囲の人に有効
そこで、少し違ったコンセプトをとったのが、今回ご紹介する「バーチャル英会話教室」。
アルクとNTTグループによるオンライン英会話。
違ったコンセプトといっても、奇をてらったサービスではなく、「リアル英会話スクールで行われていることをネットで行う」というオーソドックスなもの。
具体的には、以下の2つが大きな特徴となる。
1.シチュエーション学習
英語を使う状況がテーマになっている。一般英語なら「空港、ホテル、レストラン」など、ビジネス英語なら「オフィス、出張、交渉」など。そのシーンで使う英語を身に付けることになる。
フリートークはほとんどの人にとって無理なので、まずはシチュエーションをこなせる英語力をつけていく。より英語スクールらしい授業設定といえる。
2.グループレッスン
1対1チャット形式だと常に会話し続けることになる。英会話を苦手とする人にとって負担ではないだろうか。その点、グループレッスンなら順番に話す機会が回ってくるのでストレスが少ないはずだ。常に集中力をオンにしているより、オフの時間があった方が長続きする。
また、他の受講者の英語を聞くのは、たいへん勉強になる。他の受講生がどのような英語を話しているのか、一歩引いた立場から聞くことができる。英語を学ぼうと頑張っている人を身近に感じることは、モチベーションアップにもつながる。
どちらのサービスを選ぶにしても、英会話学習の主流
ということで、1対1チャット方式の「ネット英会話」に二の足を踏んでいる人は、グループレッスン形式によるサービスがあることも知っておいてほしい。
最初から1対1で英語を話す自信がない人でも、徐々にステップアップしていく「英会話スクール」らしいシステムになっている。(入門者にはバイリンガル講師がつく)
ちなみに、料金はバーチャル英会話教室も格安。最大受講で1分6円なので、いわゆる格安ネット英会話と比べても最安の部類に入る。
「英会話スクール風グループレッスン形式」と「1対1チャット形式」。そのどちらを選ぶにしても、ネット英会話が有効な学習法であることに違いはない。英語を話す環境がここまで身近になれば、「英会話は当たり前」という時代はすぐそこに来ている。
その他のサービス(オンライン英会話比較)は、ネット英会話サービスへ。