36歳からオンライン英会話をはじめたら英語で仕事ができるようになりました 著者:嬉野 克也, 高田 真弓(マンガ) |
「オンライン英会話」の体験談を4コマ漫画を交えながら報告。様々な実体験、失敗談、工夫、勉強法など。
オンライン英会話に興味はあるけど一歩を踏み出せない。そんな人を勇気づける内容。
オンライン英会話は常識に
念のため、「オンライン英会話」について簡単に説明しておきたい。
- オンライン英会話は、ネットのスカイプを使った英会話サービス。自宅でいつでもマンツーマンの英会話ができる。
- とにかく格安。1時間で数百円程度。20分程度の時間設定が多い。月額定額タイプもある。
- 低価格を実現するためにフィリピン人講師が多い。フィリピン在住の講師とネットを通して英会話をする。(英米ネイティブ講師のサービスもある)
自宅にいながら1時間数百円でマンツーマンの英会話ができるなんて、以前は考えられないことだった。
オンライン英会話の普及によって、日本人の英会話力は格段に上がると見込まれる。
リアルな体験談の数々
本書は、著者が36歳になってオンライン英会話をはじめた体験談が描かれる。
失敗を繰り返しながらも成長していく姿が記録されている。実体験だけに非常にリアル。
初回レッスンで緊張した話、先生が変わると聴き取れない話、自己紹介ばかり上手くなる話、停滞期の話・・・。
山程のエピソードの中で、多くの人が経験するであろうことを読むことができる。
英語に自信がなくて、オンライン英会話を躊躇している人は、ぜひ本書を手に取ってほしい。心強い支えになるはずだ。
所々に挿入されている漫画も楽しい。
オンライン英会話は安全
本書の中で特に印象に残った部分がある。
著者はオンライン英会話でバリバリ話せるようになった頃、グループでの英会話ができなかった。あるいは、実生活で外国人に話しかけられなかった。
この経験は、「オンライン英会話とは何か」を示している。
オンライン英会話では、先生はお金をもらっているから忍耐強く待ってくれる。2人きりの英会話で、こちらは英語力のない生徒だから、先生は気を使ってくれる。
オンライン英会話は、いわば保育器のように安全なのだ。
一歩そこから踏み出したときには、オンライン英会話のようにはいかない。それなりに困難を経験することになる。
だからこそ、オンライン英会話は重要なサービスだといえる。安全な場所で英会話のトレーニングを積むことができるから。
ということで、オンライン英会話に二の足を踏んでいる場合ではないことを理解していただけただろうか?
恥ずかしいとか、そんなことを言っている場合ではない。実際の英会話に比べれば、これほど安全な場所はないのだから。
関連
オンライン英会話の解説ページ → ネット英会話サービス
以前レビューした「21世紀の英会話」も、フィリピン人講師のオンライン英会話がテーマの1つだった。