英語が話せるようになりたければ、今すぐオンライン英会話をやりなさい! 著者:安河内哲也 出版:NHK出版 発行日:2021/2/13 |
人気予備校講師の安河内哲也氏によるオンライン英会話のすすめ。
自身がオンライン英会話のマニアであり毎日楽しんでいるという。
オンライン英会話の活用法だけでなく、英語の学習法を幅広く紹介している。
奇跡的な環境
著者は英語が話せるわけだが、なぜ今でもオンライン英会話を続けているのか。
第一に楽しいから。そして第二に、自分が英語を勉強していた時期にほしかったサービスなので、その時期を取り返す意味があるという。
かつては英語を話す環境がなくて苦労していた。いわゆる英会話教室は、高額な金額を最初に振り込む必要があり、なかなか手が出せなかった。
今ではオンライン英会話があるから、月5千円程度で毎日英語を話せる。
本書を読むと、どれほど恵まれた環境なのかしみじみ理解できる。
アウトプットの直前にインプットする
著者によると、日本人はインプットを重視しすぎる傾向があるという。
インプット偏重の学習にどっぷりつかってしまって、スピーキングの実践機会がいつまでもやってこない。これを「インプットの蟻地獄」と表現している。
どうすればいいか?
アウトプットの直前にインプットを行うことを提案している。
毎回のオンライン英会話が始まる30分前に、その日に使う教材の単語をフレーズを音読したりする。
そしてインプットしたばかりの知識を使って、オンライン英会話でアウトプットする。このようにインプットとアウトプットをセットで行う。
たしかに、アウトプットを前提にしたインプットの方が集中力が上がる。記憶しやすいし、何よりモチベーションを維持できる。
英語のインプット学習をして、いつの日かアウトプット・・・ではなく、常にアウトプットとインプットをセットで行う方が上達が早い。
ある意味で、ものすごく贅沢な学習なわけだが、今の時代はそれが可能になった。
オンライン英会話の楽しさが伝わってくる
オンライン英会話では、先生が変わる毎に自己紹介をするので、自己紹介はひとつのポイント。ジョークを交えた著者の自己紹介も披露されている。
「1分間英語で自分のことを話してみる」にもあったが、準備して練習しておくことが大切。自己紹介はしっかりと準備しておこう。
本書には、その他にも、様々な話題が自由奔放に語られている。
著者がオンライン英会話を目一杯楽しんでいる様子が伝わってくるので、はじめようか迷っている人の背中を押してくれるはずだ。