このページではネット百科事典のwikipediaで英語学習する方法をご紹介しています。
中級レベルの多読素材として最適
海外のWEBサイトはリーディング素材の宝庫なのだが、あまりに選択肢が多すぎるので「どのサイトを使ったらいいかわからない」という人が多い。
当サイトでお勧めしているのは、初級だったら「海外の子供向けサイト」。上級だったら「英語圏の主要メディア」。
そして、中級レベルの幅広い人には、ネット百科事典の「英語版のwikipedia」をお勧めしたい。
Wikipediaでリーディング学習するメリット
wikipediaをブックマークしておいて、習慣的に読むようにしてみよう。(多読学習のたびに英文素材を探しているようでは面倒なので、決まったサイトで学習するのがコツ)
wikipediaでの学習は以下のようなメリットがある。
- 百科事典のように概念を説明する文章は読みやすい。海外メディアのジャーナリズムの文体と比較すると、wikipediaの文章がいかにシンプルな文体で読みやすいか理解できる。
- 自分にとって興味のある項目を選ぶことで、飽きずに続けられる。知的好奇心が学習の動機にもなる。
- 1ページの文字数が限られているので、量の圧迫がない。何百ページもの洋書だったりすると、量の圧迫で挫折してしまう人もいる。(子供向け洋書は、薄いので大丈夫だと思うが)
- ネットにつながっていれば読めるので、外出先でも学習できる。移動中にスマートフォンでも読みやすい。項目が独立しているので、細切れの時間でも学習しやすい。
Wikipediaを使った英語学習のコツ
最初はカテゴリから攻める
wikipediaのポータルコンテンツページに行くと、項目がカテゴリ分類されている。
Culture and the arts(文化と芸術) Geography and places(地理と地域) Natural and physical sciences(自然と物理科学)など、非常に細かく分類されている。
その中から、自分に興味の分野を選んで調べてみよう。キーワードで検索するよりカテゴリから入る方が簡単。もっとも単純な百科事典の楽しみ方といえる。
英文リーディングの準備として
将来的に英語で読みたい分野について、wikipediaでリーディングの練習をする。
たとえば、海外メディアの経済記事を読みたいとしよう。いきなり英語圏の主要メディアを読み始めるよりも、経済に関連する用語をwikipediaで調べてみたらどうだろうか。
economyで検索するだけでも、GDP , supply and demand , finance といった基本用語から、industrial revolution , Great Depression といった歴史用語、Milton Friedman , Adam Smith といった人名などへハイパーリンクが無数に見つかる。
それらを多読学習しておけば、経済記事のニュースを読むのがずっと楽になるはずだ。
同様に、将来にそなえたリーディングの準備練習として以下のようなケースが考えられる。
- MBA取得を目指している人は、マーケティングやファイナンスの用語を多読。
- カメラを趣味としている人は、英語圏から情報が得られるようにカメラ関連の用語を多読。
- 化学専攻の学生は、英語の論文を読む練習として、化学関連の用語を多読。
つまり、いきなり専門書や最新情報のブログ記事を探すのではなくて、準備ステップとしてwikipediaを使う。百科事典というのは基本的な内容が多いので、読む練習として最適なのだ。
難易度を自在に調整
項目の難易度を自分で調節してみよう。英文の難易度は変えられないが、項目の内容によって難易度を変えることができる。
英語力が足りないと思ったらよく知っている用語、英文が簡単だと思ったら未知の用語を調べてみよう。
- レベル低:よく知っている用語。
得意分野/専門分野の用語、世界共通の常識的な用語、日本に関係する用語など。 - レベル中:予想がつく用語。
得意分野だが詳しくない用語、あやふやな知識はある用語、など。 - レベル高:まったく知らない用語。
未知の分野の用語。
雑学とシリーズ
これといった分野を定めずに雑学的に読みたい人もいるはず。その場合、wikipediaのトップページの記事を使おう。
トップページには、Today’s featured article(今日の特集)、In the news(最近のニュースに出てきた用語)、Did you know…(新着コンテンツ)、On this day…(今日の日付に関係した用語)といった記事がある。
これらを読むと未知の用語に出会うことになる。今まで知らなかったことに触れる喜びを得たい人は、トップページから入るのがお勧めだ。
もう1つ、同一ジャンルをシリーズ的にを読んでいく方法がある。
たとえば、世界の「国」のページを片っ端から読んでいく。日本、米国、韓国といった身近な国から、ジャマイカ、エチオピアなど、馴染みのない国まで。
このように同一シリーズの項目は、使われている語彙が近いし、文章の構成が似通っているので、英文が読みやすい。また、知識が広がっていく喜びも得やすい。