放送大学の英語

「お茶の間留学」ならぬ「お茶の間大学」の放送大学。BSやケーブルの普及、およびネット配信で視聴範囲が広がったこともあり、注目されている。10万人の社会人が学んでいるという。

放送大学の英語講座は、文化的差異や背景・行間に迫るものが多い。教養としての語学を身に付ける貴重な手段といえる。

その一方で、初級者向けの講座もあり、幅広い英語学習者の方にとって一考の余地のある「教材」といえるだろう。

なお、放送大学のラジオ/テレビ視聴はもちろん無料! NHKラジオ講座と同じ感覚で学習できる。(受信の範囲は下記参照)

リンク→放送大学

視聴方法

視聴方法は2通り。

1.テレビ、ラジオ (無料)

  • BSチャンネルで受信可能
  • ほとんどのケーブルテレビで受信可能。
  • ラジオ講座については、BS、インターネットradikoで配信している。

BSかケーブルに加入していれば日本全国でテレビ講座を視聴できし、ラジオ講座はradikoがあるので誰でも視聴できる。ほぼ日本の全域をカバーしていることがわかる。

なお、テキストは大型書店やアマゾンで購入することができるし、図書館で借りるという方法もある。(正規に受講する場合はテキストは受講料に含まれる)

リンク→放送授業の視聴方法

2.インターネット配信 (放送大学の学生のみ)

在学生は、「キャンパスネットワークホームページ」からネットで視聴可能。一部を除いて、全講座を配信している。

上記のてテレビ・ラジオ放送はスケジュールにそって聞くことになるが、ネット配信は好きなときに好きな講座を学習できる。

単科生の場合、最小の学費は2万円程度。ネット配信目当てで単科生になっている人もいるはず。

科目案内

放送大学には多様な英語講座があるが、ラジオ、テレビで放送されるのはその一部だけとなっている。

現在放送されている講座については、放送大学の授業科目案内を参照。

以下、放送大学の英語講座の1例として、2005年に開講された講座を紹介。

1.英語基礎A
初級講座。英米人をホームステイに受け入れるという設定のもと、初対面の挨拶などの基礎的なダイアログを使って学習する。今年からはじまった講座だが、ややNHK講座的な内容で、放送大学の中では異色。

2.英語総合A
中級から上級対象。さまざまなテーマのテクストを読み、専門家のインタビューを聞く。テーマは、社会経済、思想哲学、自然科学、労働問題、女性像の変遷など広範囲。

3.英語Ⅲ
アメリカの映画3本を題材にした講座。英語表現だけでなく、映画の背景や核心に迫る。映画の内容は、大学進学を控えた青年、失業中の中年男性、1950年代にはじめて白人学校に通うことになった黒人少女。

4.英語Ⅱ
岡倉天心が書いた”The book of tea”「茶の本」を読み進める講座。”The book of tea”は、茶道を解説しながら日本文化を紹介するもので、1920代にアメリカで出版され、世界中で読まれている。

5.英語Ⅳ
毎回、「花」「色」「音」などの文化概念や文化事象をとりあげ、日本語と英語の文化差異を研究し、効果的な英語表現を考察する。

6.英語Ⅵ
小説と論説という2つの英文を読みながら、いまいちど基本文法に立ち戻り、正確な英文の理解を目指すとともに、文法的な理解から一歩踏み込んだ文章理解を目指す。

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