利点
複数のコースが用意されていて、数百円の安価なテキストでそこそこ質の高い講座を聞くことができる。ラジオだけに音声は無料。講師の個性も魅力的で、普通の書籍教材にはない臨場感もある。
欠点
決まった時間にラジオをつけるのは案外難しい。何度か聞き逃してしまうと学習の意欲が削がれてしまうことがある。毎回録音するのもけっこう面倒で続かないことが多い。(マイペースで学習したい人は、別売りCDを買うかNHK関連の書籍教材を参照。ただし、別売りCDはスキット中心となるので臨場感はない。)
徐々に欠点がなくなりつつある
ラジオ講座のネット配信がはじまっている。今年度からほぼすべての講座でストリーミング視聴が可能。→NHK語学番組
内容は過去1週間放送分に限られるが、好きな時間に聞くことができるため、ラジオ講座の時間的制約がなくなることになった。
一部の講座ではテキストの有料ダウンロード販売も行われている。
また、最近はラジオの自動録音が当たり前になってきた。新型のコンポならラジオのHD録音が標準装備されているし、ラジオ録音に特化した機器も売れている。参照→ラジオ録音機器。これらの機器があると、ラジオ講座を自動でHDに録音してくれる。複数の講座を貯め録りしておいて、好きなときに好きなペースで学習することができる。
ということで、ここ数年のうちに、ラジオ放送であることのデメリットはなくなる方向にある。他の英語教材メーカーにとっては厳しい環境になるが、学習者にとってはひとまず朗報といえるだろう。
臨場感復活か
講座時間が20分から15分に短縮されてから、講師陣のフリートークが少なくなった。テキスト通りに棒読みしている印象となり、ラジオ講座の利点だった臨場感が失われてしまった時期があった。しかし、最近はそれぞれの講座でコンセプトを絞って、フリートークの余地を取った講座もある。
週5回の講義、多彩な講座
以前は週3回の講座が多かったが、現在は週5回の放送が基本。主教材としてじっくり取り組むことができる。(ビジネス英語など一部の講座は週2、週3など)。
また、現在のラジオ英語講座は番組数が多い。基礎、トレーニング、ビジネス、教養、物語など、内容も多彩になっている。複数の講座を活用することで主教材と副教材のすべてをラジオ講座でまかなうことも可能。
学習パターン
- 1.聞き流し (予習、復習なし)
自分の実力より簡単なレベルの講座を聴く。テキストだけを買っておいて気になった部分だけを簡単に確認する。 - 2.通常(復習のみ)
講座を聴いて、その後に復習をする。できればCDを買うかMD等で録音をしておく。それができない場合はテキストだけで復習をする。 - 3.主教材レベル(予習、復習)
CDを買っておいて、先に学習をすましておく。ラジオの講義は復習として使う。