このページでは、多彩な経歴をもつロジャー・パルバース氏についてご紹介します。
ロジャー・パルバースのプロフィール
東京工業大学教授。
米国にてポーランド系ユダヤ人の両親から生まれる。ハーバード大学院政治学科でロシア専攻。その後、ポーランド、フランスへの留学を経て、1967年に来日。ロシア語やポーランド語の講師を務める。
その後、オーストラリアに渡って日本文学を講義。井上ひさしの豪州招聘に尽力し、作品の英訳を行う。
外国語や文学を教える傍ら、芝居の演出、小説の執筆、戯曲や翻訳など、多彩な活動を精力的に行う。1982年には大島渚の映画「戦場のメリークリスマス」で助監督を務めている。
英語学習に関する著作では、作家としての実力に裏打ちされた「思わず引き込まれる読みやすさ」が高く評価されている。
ロジャー・パルバースの著書
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五行でわかる日本文学 英日狂演滑稽五行詩
日本の代表的作家25人をそれぞれ5行の詩で紹介する試み。著者のセンスを感じさせるユーモアあふれる内容。
英語で読む銀河鉄道の夜
2008年に第18回宮沢賢治賞を受賞。素晴らしい英訳によって「銀河鉄道の夜」がもつ空気感を再現。宮沢賢治を世界に紹介した。
キュート・デビルの魔法の英語
12の短編を読んで、その中の登場人物の陳述書によって英語を学ぶという構成。ストーリーで学ぶ英語教材としてひとひねりの工夫がある。
ほんとうの英語がわかる―51の処方箋
51の単語について、そのニュアンスや本来の意味を明らかにする。I, you,からはじまり、offer, interrupt, affordなどなど。一つ一つの表現をニュアンスに深く踏み込んでエッセイ風に解説。読み物としても面白い。
新 ほんとうの英語がわかる―ネイティヴに「こころ」を伝えたい
続編。前作は各基本表現の解説だが、本書は皮肉や敬語などのニュアンスを解説している。ネイティブが英語を使用したときの言語感覚をどうにか伝えようとする苦心の跡がみえる良書
ほんとうの英会話がわかる―ストーリーで学ぶ口語表現
3作目。今まで以上に言葉へのこだわりを込めて書かれている。スラング、イディオム、流行語などの口語表現をストーリー調に解説している。
ライス
12の短編が収められた小説。