TOEICを運営する「国際ビジネスコミュニケーション協会」がリリースしたアプリ。
ビジネスシーンを中心にした63エピソードを用意。
単なるTOEIC形式のクイズではなく、英語のリスニング講座になっている。
コンテンツを一気に放出
このアプリは、TOEIC運営元のポッドキャスト(ネット放送)をまとめたもの。
過去に蓄積されたコンテンツを一気に放出しただけあって、質量ともに満足の内容になっている。
単なるゲームもどきのアプリではなく、「英語教材」と言うべき内容。
TOEICで出題されるビジネス・シチュエーションを中心にして、63のエピソードが用意されている。
一部、「ピーター・バラカン氏へのインタビュー」といったコラムもある。
それぞれのエピソードには、「リスニングモード」と「クイズモード」が用意されている。
リスニングモードは膨大な英語講義
1つ目は、リスニングモード。
英語のダイアログは1分程度の長さ。エピソードによっては、「長距離列車のアナウンス」のようなモノローグになる。
上記のキャプチャ画像で、音声が16分40秒あることに注目していただきたい。
リスニングモードでは、講師が1つ1つ英語を講義していくのだった。ほとんどNHKラジオ英語講座のような内容。
ダイアログに出てくる重要表現を中心に解説する。その他、内容把握だったり、聞き取るためのアドバイスなども。
1つのエピソードでこのボリュームなので、63のエピソードとなれば相当量の学習になる。NHKラジオ英語講座の1年分くらいの量。
クイズモードは内容把握とフレーズ対訳
クイズモードでは、内容把握とフレーズ対訳が出題される。
英語の音声はリスニングモードと同じだが、日本語(講義)は入らない。英語のスクリプトを表示することもできる。
1エピソードで3問程度の内容把握クイズ、そして20問程度のフレーズ対訳クイズを行う。
単に、内容把握を試すだけでなく、ダイアログに出てきた英語表現をしっかり身に付けることができる。
上級者は、まずクイズモードで腕試しをしてから、リスニングモードで聞き取れなかった部分を確認しよう。
初中級者は、リスニングモードでダイアログの学習をしてから、最後にクイズに挑戦してはいかがだろうか。
社会人向けの手堅いリスニング教材アプリ
このアプリは、TOEICを受けるかどうかに関係なく、通常のリスニング教材として使いたい。
エピソードはビジネス・シーンが中心とはいっても、以下のような英語圏での生活エピソードもある。
- 病院で診察を受ける
- ホテルでのトラブル
- レストランでの注文
- 空港からタクシーに乗る
- 機内アナウンス
- 薬局での会話
TOEIC運営元がリリースしているからといっても、TOEIC限定だというわけではない。社会人向けのごく普通の英語リスニング教材になっている。
上記で紹介したように、1つエピソードで15分ほどの英語講座だから、単純計算で900分以上のリスニング講義を受けられる。
ダイアログに出てきた英語フレーズもしっかり身に付けるようになっている。
English Upgraderは、十分に主教材として使える。まさに正統派の英語講座アプリだ。