映画で学ぶ英語: 利点と学習法

このページでは、映画で英語を学ぶ方法についてご紹介しています。

映画で英語を学ぶメリット

「映画は最高の英語教材」という言葉があるが、感情移入が可能になる点が重要だと思われる。気持ちが入るほど言葉の上達は早い。

また、映画が好きな人なら英語の学習自体が楽しくなる。義務感にかられて嫌々学習するのではなく、英語学習が毎日の楽しみになれば上達は早い。

学習に用意するもの:シナリオとメディア

英語の学習を視野に入れるなら作品のシナリオを用意したい。「スクリーンプレイ 」、「DHC完全字幕シリーズ」、「アルク・シネマ・シナリオシリーズ」の3シリーズが有名。

定番は「スクリーンプレイシリーズ」で、映画のセリフ等が完全対訳されているだけでなく語彙の解説が充実している。

→ スクリーンプレイ公式サイト

映像メディアにはDVDがお薦め。字幕と吹き替えを日英自在に切り替えることができる点と10分程度ごとに章分けされている点が大きな利点。

(注)
現在、上記3シリーズで新刊が出ているのはスクリーンプレイのみ。他の2つはシリーズ終了したので、過去の映画で学習したいときには中古本を購入することになる。

映画学習のシナリオは、超字幕シリーズを使う人が増えている。

学習法1:音声と字幕について

1.「(音声=英語)+(字幕=英語)」にして、なるべく生の音声で映画を理解しつつ聞き取れない部分だけを英語の字幕で確認する。シナリオを適時参照。

2.もし、映画で使われている英語のレベルが自分の実力より高いと思ったら、「(音声=日本語)+(字幕=英語)」のセットを試してみてほしい。

こうすると、吹き替え日本語をベースに映画をみながら、その場面で使う英語を考えることになる。一方的に流れてくる英語では難易度が高くなるので、このセットにすると「こういう場面では英語でそう言うのか!」という逆の発想で学習が可能になる。

学習法2:特定部分の繰り返し

学習者の英語レベルにもよるが、映画の最初から最後まですべてを学習しようと欲張らずに、まずは気に入ったシーンやセリフだけを学習してみよう。

DVDならシーンごとで細かく章分けされていてどこからでも頭出しができる。自分の気に入ったシーンを繰り返し練習する。

映画の一部分だけを繰り返し見ることに抵抗のある方がいるかもしれないが、やってみると癖になる面白さがあるので試してほしい。演出に興味が出てきて映画の深い理解につながることもある。

用意したシナリオを参照しながら、そのセリフを字幕を見ないで聞き取れるようにする。場合によっては、そのセリフを役者と同じようにしゃべれるようにする。 もちろん、映画を全編通して学習すれば、その映画は英語だけで楽しめるようになる。

学習法3:セリフの編集と研究

自分なりに編集するという行為は、脳内で記憶が組織化されるので学習効果が高いという。もし映画が好きな人なら、気に入ったセリフをノートやパソコンにまとめてみてはいかがだろうか。

気に入ったセリフを集めてもいいし、状況別などテーマによって分類してもいい。仮に恋愛映画を5本くらいみれば、恋愛で使われる表現集ができあがることになる。

学習法4:モチベーションの維持

必ずしも主教材として使うのではなく、気に入った映画を何本か用意しておいて、気が向いたときに学習するやり方もある。

英語がリアルに使われている映像世界に浸ると学習意欲が新たになることが多い。

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