知ってる英語なのになぜ聞き取れない?―ネイティブ発音・リスニング7つの法則 著者:藤田 英時 |
英語の音の変化について解説した本。
発音の7変化について練習する。
- 音が弱くなる
- 音が短くなる
- 音がつながる
- 音が消える
- 音が抜け落ちる
- 音がとなりの音に似る
- 音が別の音に変わる
それぞれの音の変化を理解することで、英語のリスニング力を向上させる。
音の変化に意識を向ける
英語の音の変化について解説した本は多い。
本書は、単に「こう変化する」と結果を示すだけでなく、なぜ変化するのかについて丁寧に解説している。
youについて、なぜ音が変わるのか。英語は強弱のリズムをつけて発声することが解説されている。
このようにして、「音がつながる」「音が消える」など7変化について学ぶ。
それぞれの変化については、しっかり練習する。
CD音声で英語フレーズを聞き取ったり、自分で真似て発声することで、音の変化を体得していく。
それぞれの英単語で「法則」と銘打っているが、1つ1つを覚える必要はない。音の変化は英語に触れるたびに出てくるので、ひと通り学習しておくだけでいい。
音の変化に意識が向くようになれば、日々の英語学習で自然と体得できる。
本書は中学レベルの簡単な英語を使いながら、音の変化が当たり前であることを納得させてくれる。
音読は素直に真似ること
英語は世界中で使われ、それぞれの地域で個性的な発音がある。
↑最近、このような言葉をよく耳するので、発音が軽視されがちだ。
たしかに発音に神経質になるのは良くないが、発音を理解しないと、英語を聞き取ることはできない。
I need some cash.
これを「アイ ニード サム キャッシュ」と発音している限り、英語の聞き取りはできない。
本書のタイトルにある「知っている英語なのに聞き取れない」ことになる。
音読練習をするときには特に注意を要する。必ず模範となる英語の音声を用意して、真似て発声するようにしよう。
音読の前にオーバーラッピングをすることで、英語の音の変化をそのまま発声すること。
“need”の音が消失して「ニー」と模範の音声から聞こえたら、そのように発声する。
英語に限らず、語学はとにかく素直に真似ることが大切。