DUO3.0

560の基本例文に重要単語1600と熟語1000を詰め込んで暗記効率を高めた教材。2.0の改定版であり、強引な例文も前よりは減ってきた。

本書はかなり評価が分かれる。似たような例文ごとにグループ分けする(文章につながりを感じさせる)といった工夫があるものの、効率を追求したいかにも受験的な編集である。560の単なる例文が並んでいるだけなのである。むろん、各例文の解説は詳細であり、ニュアンスから発音にいたるまでポイントをおさえている。とはいっても、やはり語彙は例文よりも文脈で覚えた方が、記憶に残るし飽きもこないのではなかろうか。

しかし一方で、本書で一気に語彙力をつけた人の中には、実力向上を強く実感している人も多い。実際、基本語彙を押さえると、英文を読むのが急に楽に感じるものである。

本書で取り上げている単語は大学受験の平均レベル。本書の中の単語の7割以上を知っている人が、残りの3割をチェックする意味で用いるのが最も適しているといえよう。時間をかけて学習するよりも、語彙チェック用の教材として使うといいだろう。

DUO3.0発売から10年

2010年7月現在、DUO3.0はアマゾンの英語書籍ランキングでトップ10に入っている。また、大型書店でも当然のように平積みされていることが多い。2000年の初版発行から10年間ずっとこの調子だったので、まさに驚異的な英語教材といえる。

売れ続けている理由は、かつての「ターゲット」シリーズのように受験生の定番となったからだろう。また、大学入試だけでなくTOEICの受験者にとっても定番教材となっていることが、売上に拍車をかけているようだ。

なぜDUO3.0で英語力向上を実感している人が多いのだろうか。これは推測だが、復習をしっかりやっている人が多いからではないだろうか。復習用CD(60分流すと全例文の復習ができる)が同様に売れているという事実がそれを裏付けている。

つまり、DUO3.0の驚異的な人気は、限られた分量の英文を徹底的に学ぶという精読学習の効果を示していると考えられる。(精読学習の重要性については、英語力が飛躍するレッスンでも言及)

教材の性質上、入試やTOEICといった試験を目標とした英語学習以外ではお勧めし難いのだが、興味をもった方は試してみてはいかがだろうか。

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