ずるいえいご

ずるいえいご

著者:青木 ゆか, ‎ほしの ゆみ
出版:日本経済新聞出版社
発行日:2014/7/26

英語で話すためには、正しい英語表現を蓄積するのではなく、「今ある英語力をいかに使いこなすか」が大切。

伝えたいことを柔軟に表現する「言い換えトレーニング」を行う。

英国留学で苦労した著者の経験から、英会話のコツをまとめている。

「言い換えトレーニング」とは何か

どうすれば英会話ができるようになるだろうか。

実は、英会話は誰でも行うことができる。今ある英語力を使って、コミュニケーションを取ればいいだけなのだ。

この地点に立たないと、どれだけ英語の勉強をしても、英語が口から出てこない。

英語で言いたいことがあったら、自分の英語力の範囲内で言い換えて伝えればいい。

本書は、そのための「言い換えトレーニング」を紹介している。

たとえば、「(緊張して)めちゃめちゃあがっている」と言いたいとき。どんな英語にすればいいだろうか。

I want to go home.  家に帰りたいよー。

これでいい。こんな簡単な表現でも、あがっていることが相手に伝わる

これが言い換えトレーニングとなる。

「あがる」といいたいときに、「(「あがる」という英語表現はなんだっけな・・・)」と押し黙ってしまったら、英会話にならない。

「正しい英語を覚えて、それを使う」という発想で学習していると、何年たっても英会話はできない。

英会話の勉強とは、何よりもまず言い換える練習のことなのだ

英会話ができる=知っている英語に言い換えることができる、ということになる。

言い換えのコツは捨てること

言い換えるためには、どうすればいいだろうか?

本書は、言い換え原則「4大柱」にまとめている。

  • 8割捨てる:本質的な部分だけをシンプルに伝える
  • 大人語を捨てる:子ども話すような英語にする
  • 直訳を捨てる:単語がわからなければイメージを伝える
  • 抽象語を捨てる:具体的に伝える

この4つはそのまま「英会話のコツ」といえるほど重要なことばかり

この4大柱を意識しながら言い換えトレーニングを繰り返せば、英語を話す自信が出てくるはずだ。

ちなみに、4大柱は「捨てる」ものを列挙しているが、本書のタイトルは「すてるえいご」にするはずだったという。

インパクトのあるタイトルにするために、出版社の意向で「ずるいえいご」となった。

言い換えは英会話の王道

言い換えが重要であることは、多くの英語教材が主張している。

当サイトでも以下のような教材レビューしたが、すべて言い換えの重要性に触れている。

これからも、「言い換え」教材をレビューすることになるだろう。英会話が身に付く教材は「言い換え」に触れていることが多い。

繰り返すが、知識を蓄積するタイプの学習をどれだけやっても、英会話ができるようにはならない。

本書「ずるいえいご」は、言い換えをテーマにした中でも一押しの教材となっている。

知ってる英語を駆使するのは楽しい

本書「すてるえいご」は、イラストやマンガを多用していて、言い換えトレーニングの楽しさが伝わってくる。

知っている英語を駆使して、あれこれ言い換えながらコミュニケーションを取るのは、実に楽しい

本来、外国語の学習は、こういった楽しい時間のはずだ。

次から次へと暗記を求められる学習をやっていると、英語の楽しさが失われる。

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