絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編

著者:Nobu Yamada
出版:学習研究社
発行日:2011/8/3

ある状況を表したイラストが掲載されていて、そのときに何というか?を英語で言うトレーニング。

「パッと言う」とタイトルにあるように、瞬発力をもって英語を出てくるようにする。

著者名の Nobu Yamada は、山田暢彦氏のこと。

英語教材の小さなイノベーション

本書の最大の特徴は、イラストが一人称視点だということ。

自分が見ているような光景が描かれている。

絵で見てパッと言う英会話トレーニング

「一人称視点のイラスト」というのは、意外なほどのリアリティがあって、実際にその場にいるかのような気分になる。

そして、英語が出てこないときの焦りが体験できる。これが大きい。

よくある英会話集では、すべてテキストで書かれている。その場にいるようなリアリティがないので、「えーと、英語でどう表現できたっけな~」とのんびり応えてしまう。

本書のようなイラストがあると、英語がすぐに出てこなくて、沈黙の空気が流れて、「やばい!」、という焦りを感じることができる。

実際の英会話では、英語が出てこないために焦ったり、悔しい思いをするもの。その疑似体験ができることによって、学習意欲が高まるはずだ。

「一人称視点のイラスト」という小さな工夫によって、ここまで効果的な教材になるというのは驚きでもある。

会話というより一言表現だが

ところで、本書の内容は、それぞれの状況で「一言なんというか」という内容。

文字通りの会話トレーニングではないので、そこは誤解がないようにしたい。「英会話」というより、「英語表現」の教材だと考えておこう。

ただし、その一言が出てこないなら、会話なんてやりようもない。英会話の基礎トレーニングとして有効だ。

イラストを見ながら反復練習をして、すぐに英語が出てくるようにしておけば、実際のシーンでも自信をもって話せるはず。

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